島原城★宝刀「神気」と「神息」その他~島原市島原城 その1
(「島原城展示目録」より)
島原城に行かれた方。刀が所蔵、展示されているのを、ご存じだと思いますが、その中で
も、島原藩主松平家宝刀として「神気」「神息」という刀があり、これは、痛むのを恐れ、普
段、展示はされていません。
これが、特別展示されているという記事が新聞に載っており、26日までだとか。あと、いつ
見られるのか分からないので、急いで出かけて見てきました。
残念ながら、城内は撮影禁止の為、「島原城展示目録」より、一番上の写真を転載してい
ます。素人ながら、日本刀は人の目を引きつける、あやしい魅力がありますね。
新聞と当日いただいた説明書によれば、「神気」は鎌倉時代、北条時頼から招かれたこと
もある、刀匠・粟田口国綱が作ったものだとか。
ガイドさんが説明されておられ、話をしていると、「神気」の茎先(刀の柄の中の部分)に、
実物では目視は出来ないのですが(何しろガラスケースの中)、大きく引き延ばした写真が
あり、確かに「神氣」と薄く彫られていました。「気」ではなく、旧字の「氣」と読めました。
松平家の正史、「深溝世紀(ふこうずせいき)」に、「天保十三年(1842)本阿弥百次郎を
して我が家の宝刀・神気・神息を研がせた」とあり、その際の折紙(鑑定書)も伝えられて
いるそうです。
「神息」は備前国宇佐の名工が大同年間に、平城天皇の皇子の護身用として作ったという
名刀です。
少し刀の勉強です。といっても、私もまったくの素人のため、当日の資料から・・・・・
①大刀の種類として大刀~平安時代以前の直刀。60センチ以上のもの。
②太刀~刃長60センチ以上でそりがあり、刀を下に向けて腰にさす形のもの。
③刀~刃を上に向けて差すものを言う。「大小」の「大」で、長さ60センチ以上で先反が強
く、抜きざまに切れるように工夫されたもので打刀の名称がある。
④脇指(指)~刃長30センチ以上60センチ未満のもの。長さによって大脇指、小脇指の
名がある。「大小」の「小」で、庶民の道中差はこれに当たる。
⑤短刀~刃長30センチ未満のもの、腰に差すものを腰刀、内側に入れるのを懐刀。
「神氣」は、見ると、茎先(なかごさき・刃先の反対側)が、妙に切れたようになっており、ガ
イドさんの説明では、太刀であったものを刀に仕立てたものであるとのことでした。
なお、「神気」「神息」については、島原城ポータルサイトの「お知らせ」でも、少しばかり見
られます。
せっかく島原城に来たので、明日は古野梅園、城壁の修理状況、幸せの♡マーク、第10
回「ひなめぐり」の予定などを・・・・・
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