森山町民俗資料館~諫早市森山町
多分、各市町村に、民俗資料館(歴史資料館と併設も有り)があると思います。収集してい
るのは、近年、私たちの父母、祖父母等が実際に使い、汗がにじんだものです。
残念ながら、国宝等などは置いてないため、見学者も少なく(小学校の郷土学習程度、た
だし、若い先生は説明できないものも多くありそう)、管理人も置いて無く、見学するには、
教育委員会に連絡するか、運良くば近くの方に、鍵を預けてあり、開けて貰うことができる
という、私みたいに、影が薄い存在です。
森山町の場合は、お隣に商工会の事務所があり、見学を申し込むと、気持ち良く開けて
貰い、照明もつけていただきました(ただし、土、日曜日は休みか?)。
レトロが流行っている時代、民俗資料館に足を運ぶのも良いでしょう。お父さんお母さんで
は、説明できないものもあるので、おじいちゃんかおばあちゃんを連れて・・・
ミニ俵、本当はもっと大きく、一俵は60㎏。前にも書いたように、これが持ち上げなければ
一人前とは見られなかったそうです。
昔は、子どもが多かったので、こんなに綺麗な部屋はありませんでした。一般的に、子ども
の個室などはなく、飯を食うのも、遊ぶのも、勉強するのも同じ部屋でした。赤い矢印は、
ちゃぶ台。これで、飯を食べて、その後、勉強をしたり、トランプ遊びをしたり。寝るときは、
足をたたんで、ご覧のように片隅にやって、布団を敷いていましたが、便利なものでした。
時計の、4時と8時のところにゼンマイを巻くようにしてあります。ねじを巻くのは、私の役
目でしたが、「ボーン・ボーン・ボーン」の音は、まだ耳の底に残っています。
電灯。二股のソケットです。良い子も、悪い子も、スイッチをひねったまま、ソケットに指を
入れないように。私、入れたことがありましたが、感電死寸前。小学校の4年の時でした
が、あの時の電気ショックは、いまだに忘れることができません。
千々石に電灯がともったとき、煙草を押し当てて、火を付けようとした人があったそうで
す。これ、千々石の郷土誌にも書いてあるので本当の事でしょう。
羽釜(はがま)。こだわりの料理店では、まだ、これで米を炊いているところがあるとか。始
めチョロチョロ、なかパッパ、じわじわ時に火を引いて、赤子泣いても蓋取るな。分かるか
な?
炊いた米を入れるおひつ。
左の写真は、電気の笠だそうで、陶器製。この型を見るのは初めてでした。
醤油樽。田舎では、昔は味噌、醤油も家で作っていました。カミサンの姉も最近まで作って
いたそうです。
はね板。これに乗って、有明海の潟で、ムツゴロウとか、ワラスボを取ります。ワラスボ
は、日本では有明海の奥部の潟にしか生息していないそうで、独特の顔をし、「エイリア
ンのような魚」と言われることもあるそうです。
生糸、織物の関係。これは、どこの民俗博物館でも見られます。昔、生糸産業が盛んだ
ったことが分かります。
消防ポンプ。車が無かった時代、担いで火事現場まで運んで、手でポンプを押して、水を
かけたのでしょうが、火は消えたのかな?
森山は米所だけあって、農機具がたくさん展示してあります。右の写真。赤い矢印が、千
歯こぎ。歯がたくさんついていて、これで脱穀します。
緑の矢印が、唐箕(とうみ)。脱穀した後、籾殻、屑などを風で選別するもの。
機械も無かった時代、鋤、鍬で、田畑を耕がやかしたものだと感心します。本当に昔の人
は強かった。
さて、最後に、これは何でしょう?私も小さいとき、どこかで見た事があるのですが・・・
答えは、洗濯機です。この中に、汚れた物と、洗剤を入れ、ハンドルを回し(もちろん手で)
洗濯をする物。たしか、一時期、流行った記憶があるのですが。
皆さんの市町村にも民俗資料館はあると思いますので、一度は足を運んでは如何。多分
無料です。
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