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2013年12月17日 (火)

小野の金比羅山の蟹の石造について~長崎県諫早市小野

P9220560

以前にも登場していただきました、諫早市小野の金比羅山に奉納してある、蟹の石造物

です。


潜伏キリシタン(隠れキリシタン)の研究者の方には、以前書いたように、金比羅さんとカ

ニというと、すぐに潜伏キリシタンと結びつける方がおられますが・・・・・・


この前は、写真を出しませんでしたが、この石造の台の横に、

P9220558

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「南高來郡山田村永中黒田○○○榮太郎」と彫ってあります。○○○は、例えば、千々石

の庄屋さんの名前が、宮崎九郎衛門延高という名前でしたから、多分、それと同じではな

いかと思いますが、はっきりした事は分かりません。山田村は現在の雲仙市吾妻町です。


で、普通、奉納するとすれば、灯籠とか、石仏とか、狛犬とか、鳥居とか多いのですが、蟹

とは珍しく、有明海は、昔は豊かな漁場であり、国見町(現雲仙市国見町)では、多比良

ガニといって、現在でも有名で、吾妻町は、隣の隣の町で、昔は、蟹が良く捕れて、そのた

めに、蟹の石造を奉納したのかなと推測して、前のブログを書いたのですが、・・・・・


まさに、流行語の、じぇじぇじぇじぇじぇ、でした。


某日「黒田栄太郎の子孫です」という方から、コメントをいただき、なぜ、蟹を奉納された

か、いきさつを教えていただきました。この方は、現在県外に在住されておられます。


黒田栄太郎さんは、江戸生まれのご先祖で、栄太郎さんの子の幾蔵さん(お孫さんです

が、養子縁組みをされたそうです)が台湾出征の折、武運長久のために、奉納されたもの

だそうです。


なお、なぜ蟹にしたかについては、有明海の守護神が、蟹で、蟹は堅い甲羅に覆われて

いるので、鉄炮の弾も跳ね返すとか、卵もたくさん産むので、子孫繁栄祈願ということで、

蟹にしたらしい、ということでした。


教えていただければ、なるほどですね。榮太郎さんのご子孫から、コメントをいただかなか

ったら、誤解のしっぱなしでした。おかげで、なぜ、小野の金比羅山に蟹なのか、スッキリ

しました。


庶民の歴史は、だんだん忘れられていきます。以上のような話は、少しでも残していきた

いものです。皆さんにも知っていただきたく、ブログに書きました。


黒田栄太郎さんの、ご子孫のコメントには、感謝の一言です。ありがとうございました。

(写真は、クリックすると少し大きくなります)






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コメント

 奉納のカニの石造のまたのご紹介ありがとうございます。実家に帰省の際には、必ず寄りたいと思います。ところで性円寺?ですが、今は、ないのですよね?ご先祖様の過去帳とかもそのお寺にあると思うのですが。当時の書物引き継いだお寺とかは、あるのでしょうか?また情報がありましたら、またすごく暇な時で結構なのでお教え願えれば幸いです。

性圓寺は現在、礎石を残すのみです。昔は、賑わっていたそうですが・・・
寛永元年(1624)、天祐寺(諫早家領主の墓所)の末社として開かれたそうです。

過去帳については、江戸時代から、檀家が属する寺が所有している物であり、栄太郎さん、幾蔵さんのお寺の方にあると思います。

なお、実家の方でも過去帳を作っている家も有り、。実家の方に、問い合せをされたが良いかと思います。また、ご位牌が残っていれば、そちらからも、何か分かるかも知れません。


お寺では、個人情報の面から、過去帳は見せてくれないところが多いそうです。

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