「男のおばあさん 2」~永六輔著
先日、「男のおばあさん」を紹介しましたが、このたびは、「男のおばあさん 2」です。
永六輔さん、次のように書いています。
「おじいさんは、年のとり方をおばあさんに見習おう。
なぜなら、おばあさんのほうが断然、丈夫で長生きだから。
『おじいさんだ』って頑張ると、どうにもよくないと。」
私も、仕事の都合上、人の前で話すことが多かったのですが、話を良く聴き、うなずき、笑
うのはほとんど、おばあさん。おじいさんは、どちらかというと、「年下が何言うか」という感
じで、ひどい人になると、横を向いたまま一時間。あ~、この人は長生きしないなと思った
ものでした。皆さんも、元気で、長生きしたかったら、永さんが言うように、おばあさんを見
習いましょう。
さて、この本、TBSラジオ番組の、「永六輔の誰かとどこかで」を元にしていますが、いろん
な報道で、この番組について、「9月27日」が、最終回とか、終了と書いていますが、永六
輔さん、この本の最後に「ちょっとお休みします」と書いています。
お医者さんと相談し、本当に、病気にちゃんと立ち向かい、もう一回スタジオに帰りなさい、
といわれ、本当に休む事を決心をしたそうです。
(「男のおばあさん 2」より)
一応、けじめの放送が、今年9月7日。12、629回目。この日の放送は、YouTubeでも聞
くことができます。
今回の本も、愉快な話、お小言、人との繋がりのこと等書いてありますが、モンゴルの話。
日本人と違い、天才バカボンのパパ、「それで、いいのだ~」的な考え方、思わず、笑いま
すネ。
永さん、なんと携帯電話を持ってなく、79歳の誕生日の時、携帯電話を持たされたそうで
すが、使い方が分からない。番組の相方の遠藤泰子さんを講師に、番組の中で携帯電話
の扱い方を習っていますが、これが、なかなか理解できない。面白いやりとり。
シャンソンで一時流行した「思い出のサントロペ」の話。これもYouTubeで聴けます。シャン
ソンというと一時ブームがあり、今ではあまり話題になりませんが、いい唄です。大人の唄
が段々少なくなり、淋しい限り。この本読んでシャンソンの良さも再確認しました。さっそく、
CDだして、金子由香利さんのシャンソンを聴いてます。
人との繋がり、「人は、人に出会って人になる」。
黒柳徹子さん、永井荷風、小沢昭一さん、渥美清さん、五木寛之さん、安藤鶴夫さん、石
井好子さん、中村八大さん、淀川長治さん、篠山紀信さん(永さんのパスポートの写真は
篠山さんが撮ったそうです)、徳川夢声さん、古川ロッパさん、丹下キヨ子さん、中村メイコ
さん、芥川也寸志さん、黛敏郎さん、團伊玖磨さん等々多士済々。
永さんの人脈の広さが伺えますが、黒柳さんの所、「黒柳さんの話につながるように、途中
で言いましたが、どう繋がるんだろう?僕にもわからない(笑)。」という面白さ。
「こんにちは赤ちゃん」の歌を作ったときの話。歌詞の中に、「私がママよ」という言葉が入
っていますが、「そしたら、『そんなの変だ』『ママなんて、普通はバーのママのことだ』って、
随分いわれた。あの頃はまだ、「ママ」なんて、そんなに使われていなかったから・・・・」
時代を感じますね。私も、パパと呼ばれたいんですが、若い子から、「ねえ~パパ~」。
ほか、能と狂言の違い、粋と野暮、絆創膏の痛くない剥がし方、「おふくろの味」の記憶、
エビの目、カニの目など、書けば切りがありませんが、面白い話、役にたつ話など満載で
す。
(「男のおばあさん 2」より)
写真を比較すると、年月の過ぎ去るのを実感します。私も、同じように、歳取っているんで
すが・・・・永さん、病気をよくして、「永六輔の誰かとどこかで part2」、始まるのを待って
いますヨ。
« 宝くじで思い出した話 | トップページ | 2013 第7回雲仙市産業まつり★特産まんぞく市~長崎県雲仙市 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 気まぐれ資料館~次は「草双紙」の世界(2023.01.15)
- ザッとした読書感想文なのですが(^_^)(10月~11月中旬読了)(2022.11.13)
- 落語「紀州」の原典は松浦静山「甲子夜話」?(2023.09.19)
- 「積ん読」の効用(2022.08.19)
- 読了・中読・未読~ほとんど役に立たない書籍紹介(2022.08.15)
コメント