信長伝★姉川の合戦~宮下英樹
早々と出ました。「桶狭間の合戦」に続く、「姉川の合戦」。この姉川の合戦、高校の時、習
いましたかね?なにせ、歴史の時間は嫌いで、熟睡していましたから。今では後悔してい
ます。以下少しおさらいを、間違っていたら、コメントで指摘をして下さい。
姉川の戦いは、浅井・朝倉と信長・家康の戦いです。浅井長政(「あざい」と読んだり「あさ
い」と読んだり、学説があるようですが・・・・)の奥方は、ご存じ信長の妹、お市の方です。
浅井長政は、六角氏と敵対し、後ろ盾を求め、信長は美濃の斉藤氏の領地を狙い、両方
から挟んで攻められること、また、信長は、将軍足利義昭を伴い、上洛する野心を持ってい
ましたが、このとき、浅井氏の領土を通らなければならないため、両者の利益が合致し、同
盟を結びます。
しかし、信長が朝倉氏を攻めたとき、浅井長政は信長を裏切り、信長は這々の体で撤退を
します。「金ヶ崎の退き口(かねがさきののきくち)」、「金ヶ崎崩れ」と呼ばれているそうで
す。
ここで、信長はもちろん頭に来て、浅井・朝倉と合戦をしますが、その一つが、姉川の戦い
です。
例によって、現地まで出かけ、資料を基にした地図。分かりやすくて良いですね。
さて、この本買って、何か面白いDVDでもないかと、TSUTAYAのDVD置き場の、暖簾(暖
簾がなにかって?あの種のDVDが置いてあるところです)をくぐろうとしたら、すぐ横に
なんと、「謀反なり浅井長政」なるDVDが置いてあり、「謀反なり明智光秀」も置いてありまし
たが、こちらは後日借りることに。
解説は、長浜市長浜城歴史博物館参事 太田浩治氏。浅井氏の裏切りについては、以前
同盟者であったものが、木下藤吉郎、徳川家康等が台頭するにつれ、家臣扱いされたの
が、気にいらなかったこと、また、信長、家康が中央集権国家を目指すのに対して、浅井氏
は、各大名が自分の領土を安泰に納め、連邦的な国家を考えていたのではないか、との
説明でした。別に朝倉氏と長政は縁が深かったとの説もありますが・・・。このDVD見かけ
たら、是非借りてみて下さい。姉川がどんなところかも、良く分かります。
さて、「信長公記」(「しんちょうこうき」又は「のぶながこうき」)。織田信長の一代記、著者は
信長旧臣の太田牛一。信長を書いたものとしては、第1級品だそうです。下の写真は、現
代語訳ですから、気楽に読めます。
浅井長政が裏切ったことに、信長は、「・・・そこへ北近江の浅井長政が背いたとの情報が
次々に入った。しかし、浅井は信長のれっきとした縁戚であり、その上、北近江一体の支配
を許しているのだから不足があるはずはない。信長は浅井が背いたというのは誤報であろ
うと思った。・・・」。最後まで浅井長政を信じていたのでしょう。
さて、この姉川の合戦、いろいろ意見があるようで、先ほどの、太田浩治氏は、そんなに大
きな戦いでは無かったろうと述べています。
言い忘れていました、「信長伝」で竹中半兵衛が登場します。竹中半兵衛の、「後詰めの
計」に対する、山崎新平俊秀の「母喰鳥(ふくろう)の計」。何の事か?読んでください。
この「姉川の合戦」は勝敗がつかず、信長が浅井長政を滅ぼすまで、4年間の月日を要し
ます。
(参考:「信長公記~太田牛一書 中川太古訳」「謀反なり浅井長政~DVD」)
« 「濃い」おじさん図鑑~辰巳出版★「おじさん図鑑シール」~小学館 | トップページ | 前立腺検査その後~9月13日 »
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「積ん読」の効用(2022.08.19)
- 「妻が口をきいてくれません」~野原弘子著(2022.04.21)
- 「絶滅動物物語」ー地上より永久に消え去った者へのレクイエムー★作 うすくらふみ・監修 今泉忠明(ビッグコミック連載)(2021.11.16)
- 「新・餓狼伝/巻ノ五」「ゆうえんち」「白鯨」☆夢枕獏著 「クラッパー刃牙」☆板垣恵介著(2021.05.11)
- 数十年ぶりの「週刊朝日」(2020.06.30)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 島原半島に関する三冊の本(2024.05.05)
- 気まぐれ資料館~次は「草双紙」の世界(2023.01.15)
- ザッとした読書感想文なのですが(^_^)(10月~11月中旬読了)(2022.11.13)
- 落語「紀州」の原典は松浦静山「甲子夜話」?(2023.09.19)
- 「積ん読」の効用(2022.08.19)
« 「濃い」おじさん図鑑~辰巳出版★「おじさん図鑑シール」~小学館 | トップページ | 前立腺検査その後~9月13日 »
コメント