日本人の知らない日本語4~蛇蔵&海野凪子著
暑くて、調べ物にあちらこちら、いく気も起こらず、本屋に行ってみたら、出てまし
た。「日本人の知らない日本語4」。「日本人の知らない日本語3」まで、紹介して
いますから、続いて紹介を。
ご存じない方も、おられると思いますので。作者の、海野凪子さんは、日本語学
校の先生。蛇蔵さんはコピーライターで、漫画家。
いつもは、日本人学校で外国の方に、日本語を教えるエピソードが描いてある
のですが、今回は、お二人が外国に行って、主に、日本語を教えている学校を
訪れたり、日本語を習っている個人の方を描いています。
訪れたところは、フランス、ベルギー、ドイツ、イギリス、オーストラリア、チェコ、
スイス。
相変わらずの面白さ、各国での国民性の違い、日本語を、真剣に学んでいる人
がこの世界中にたくさんいることが分かります。
どのページをとっても面白いのですが・・・・
今回は、ページの下の方に、「うんちくメモ」なるものが付いていて、「豊かな国ス
イス。優勝国が次の開催地になるヨットレース『アメリカズカップ』にスターチーム
を送り込んだら優勝してしまったことが。スイスに海、ありません・・・」。それで、
どうしたかというと、本をお買い下さい。
「『し』と『ち』の違いがわかりにくいドイツ語圏の人は多く、『クレヨンしんちゃん』
を間違えると大変な事に。
「日本ではおじぎをしなければ!」と思い、トイレに入っても便器にむかって一礼
していたアントーニオさん。
よんで、考えさせられることもあります。常用漢字に含まれない文字を新聞等で
ひらがなまじりで書くこと。
「子供」が「子ども」。これ、以前の某文部大臣が、「供」は「お供」の事であ
軽蔑していると言うことで、「子ども」と書くようになった経過がありますが、やは
り、日本語ならちゃんとした漢字で書くようにしたいもの。
さて、私も少し思い出したことが、「イギリスでは・・・・鼻をかむ音ははずかしいこ
ととされないので、すすらずに堂々とかんでください。」と書いてあります。
以前、EAT(学校に於ける英語の指導助手)さん。20歳くらいの、イギリスの超
美人の方が、事務所で、ティシュペーパーを取り出すや、みんなの前で、音高々
に「チーン」と鼻をかみましたが、これには一堂、唖然としました。日本人のウラ
若き女性なら、席を外して他の所でかむんですが・・・・・
もう一つ、このEATさんに、近所の方が方言を教えて、「おっさん、元気かん。」
「おっさん」は、いわゆる、高齢者の方にたいするタメぐち。「元気かん」は、「元
気ですか」。高齢者の方に対する、気軽な呼びかけです。
EATさん、これを覚えて、次の日学校に行って、校長先生に、「おっさん、元気か
ん。」、職員室の先生方、一瞬固まったそうです。
暑い中、この本を読んで、面白くて、一日暑さを忘れました。もっとも、クーラーを
入れてましたが・・・・日本人として、恥ずかしくない日本語を使いましょう。私は
いつも間違が多いので、あまり、言えませんが・・・・
この本読んで、日本語をポチ勉強しましょう。
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