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2013年8月 1日 (木)

夏はソーメン

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この人の、この随筆を読んでいると、この人でも、猛暑のせいで、食欲が無くなるのかと。

この人は、漫画家の「東海林さだお」さん。この随筆は、週刊朝日連載「あれも食いたい 

これも食いたい」。


今週号で、1278回の連載。食べ物の話ばかりですが、よく続くもので、それも、「カレー」だ

とか、「缶詰」だとか、庶民的な話ばかりで、また、その観察眼の鋭いこと。


今回は、ソーメンの話で、猛暑で食欲はないが、腹は減る。噛むのがしんどい。何が良

いかと言うことで、ソーメン。


この、「噛むのがしんどい。」のところの観察。「噛むという行為は、上下の歯が運動してい

ることを意味している。・・・・・いま上下の歯が運動していると書いたが、実際に運動してい

るのは下の歯だけなのだ。/上の歯に下の歯を打ちつけることによって噛むという行為は

成り立っていて、上の歯は動かずにじっとしている。」


どうです、この観察眼。実験してみましたが、本当のことです。この歳まで、気づきません

でした。


東海林さん、この後ソーメンを食べるのですが、「・・・あっちを噛み、こっちを噛み、ついに

十噛み。/次の一口も十噛み。/そうして、ソーメンは十噛みが最も適しているということ

が判明した。


さて、ソーメンと言えば、「三輪ソーメン」が有名ですが、「手延べソーメン」の生産量につ

いて言えば、一位が兵庫県、二位が長崎県、三位が香川県、四位が岡山県、五位が三輪

ソーメンの奈良県です。


長崎は、生産量が多いと言っても、ほとんどが、西有家町と有家町です。これには、「有家

町郷土誌」に、「須川(注:南島原市西有家町須川)そうめんの由来は、寛永14年(163

7)の島原の乱で島原半島南部一体はほとんど無人化し、幕府の移民政策で小豆島から

移住した人々が自家消費として製造していたものが始まりである。西有家を中心に発展

し、有家、北有馬に広がり、本県の特産となった。」とあります。


西有家町では、ソーメンのルーツは中国にありということで、皆さんで、中国まで研修に

行かれたことがありましたが・・・


日本農業規格で、「乾めん類品質表示基準」というのがあり、機械麺の場合、素麺の太さ

は直径1,3㎜未満。1,3㎜以上1.7㎜未満はひやむぎ、1,7㎜以上はうどうん。手延

べ麺の場合は、そーめんも、ひやむぎも同基準だそうです。


東海林さだおさんは、ソーメンを食べるのは、十噛みが適していると書いていますが、私

の場合は、二十噛みしました、なにせ

Dscf2639

宮内庁献上品で、1977年、皇太子殿下が、ソーメンの製造工程をご覧になられ、その

折、宮内庁に献上したもので、十噛みでは、もったいなく、二十噛みさせて頂きました。


ソーメンは、やはり細いですね。ウチのカミサンの足と、ポチとも、比べものになりません。

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コメント

テンプレート・・・  ヨソオイアラタ・・・デスね!  心境の変化でも・・・?

ソーメンの名産地は、いろいろ聞きますが、ヒヤムギの方は、あまり耳に届いてきません。
ところで、ソーメンとヒヤムギでは、どちらが好みですか・・・!?

このテンプレート、梅雨時のですね。また、変えるの忘れていました。

ソーメンですね。有家、西有家でイベントがあるとき、ソーメン屋さん(製造者)が、ボランティアで、ソーメンを大釜で湯がきますが、絶妙な湯がき方で、さすがプロです。
こちら、ソーメンの湯がき方が、うるさい人がたくさんいますよ。

ところで、東海林さだおさんが、「あじの缶詰」は無い、と書いてましたが、見かけたことありますか?

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