信長伝★宮下英樹
どうも、宮下英樹なる字を見ると、本を取る癖が出て、初出が、YMKCDX「センコ
ク外伝 桶狭間戦記」③~⑤に加筆、編集したものだそうです。
今川家と織田信長の桶狭間の戦いを描いたものですが。「その通説には疑問
が残る。」
筆者は述べます。「戦争の本質ーそれは『戦争により飢餓が起こる」のではなく
『飢餓の回避から戦争がおこるこ』とい逆説である 寧ろ時の権力者が これま
での方法論で 飢餓に苦しむ民衆を統治できなくなった その結果として『応仁
の乱』がおこったのではないだろうか」
「では、日本史上かってない動乱を引き起こしたほどの 大飢饉の原因とは何か
ー」ここで、作者は気象学で言われる、「リトル・アイス・エイジ」と呼ばれる、「小
氷河期」に原因を求め、論説しています。
桶狭間の戦いは、ご存じのように、永禄3年、大軍を率いた、今川家を、少数の
軍勢であった織田信長が破った、有名な戦いで、高校の日本史でも習ったと思
いますが、ウィキペディアを読むと、今川軍の総兵力、合戦場の場所、織田軍の
奇襲の問題等々、現在でも議論があっているみたいです。
さて、織田信長は、戦いに出るとき、2つの道のうち、「今川軍思うつぼでも!」と
いう、上道を選びますが、「しかしー実際現地に辿り着いたとき(現在の善照寺
砦跡:公園になっている)それだけでなかったことが推測できる、おそらく領外の
今川方は 知り得ないであろう信長の真意が はたしてその目で 何を見たか
ー 恐らくこの善照寺砦こそが 桶狭間の 最初にして最大の分岐点ー・・・・・」
後はネタバレになるので、480円出して買って読んでください。
今川軍の本隊と、支隊の見分け方も、槍の長さで判断していますが、これも、言
われてみれば、目から鱗ものでした。日本史の授業も、こんな風だったら、面白
かったのに。
次回は、姉川の合戦です。常識がまたも覆るか?
明日からお盆。ウチは初盆の上、孫ももやって来て、ポチ戦場になりそうで、ブ
グはポチ手抜きします。
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