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2013年7月25日 (木)

とめはねっ!鈴里高校書道部~勉強になりました

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私が愛読している、ビッグコミック・スピリッツです。表紙の子、可愛いですね。もう少し、年

増が私の好みですが。


今日は、表紙では無く、スピリッツ連載中の「とめはねっ!鈴里高校書道部」の事です。こ

の、作者、河合克敏氏は今まで、柔道を描いた「帯をぎゅうとね」、競艇の事を描いた「モ

ンキーターン」、今回は高校生の書道部を描いた「とめはねっ!鈴里高校書道部」です。

もちろん、ファンなので全部読みましたが。



作者は、漫画の材料としては、地味な方がお好きなようで、もっとも、この「とめはねっ!」

は、NHKでドラマ化されましたが・・・・


筋を書くと、とりとめが無くなるので・・・今回の舞台は、「鶴岡八幡宮」です。この神社に

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赤の四角で囲んだ様なところがあるそうで(行ったことが無いので知りませんが)、ここに、

酒造会社が奉納した樽があるとか。私、酒を止めましたから、関係ありませんが、問題

は、この酒樽に書かれた文字で、なんと、これ、有名な書家が書いているものが多いとか

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この月桂冠、「明治の三筆」の一人、日下部鳴鶴(めいかく)が書いたものだそうですが、

実に堂々たる(すみません訂正します)字ですね。鳴鶴は明治新政府初期の太政官書

記になりますが、信任していた大久保利通が暗殺されると、官を辞し書家として生きる道

を選んだそうです。



良く知っている?漫画に書かれていることを、要約しているだけです。書道は、自慢では

ありませんが、15級程度の腕前、小学生以下、幼稚園の子と一緒のレベルでしょう。自

分で書いた字が、あとで読めなくて・・・・

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「日本盛」は、中村不折(ふせつ)の作といわれているそうで、不折は元来洋画家で、夏目

漱石の「吾輩は猫である」の絵も描いているそうです。

「松竹梅」は、昭和の「かな」の書家、日比野五鳳の作。

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左から、「加茂鶴」は、金子鷗亭の作。近代詩文書を提唱したそうで、黒澤明監督の「蜘蛛

巣城」の題字も書いたそうです。


真ん中の「土佐鶴」は、昭和の三筆のひとり、手島右卿の作。


右の「壺中春」は、前衛書道のパイオニアの一人、上田桑鳩(正確には、この字では無い

のでが、私のPCでは出てこないので、各自自習してください。)の作です。


といったことで、この漫画、書道にはあまり興味が無い私でしたが、読んでいると、何か興

味が湧いてきました。このこと、もっと早く知っていれば、お酒がもっと旨く飲めたんです

が、ドクターストップがかかっている身としては、残念でした。


ところで、このブログを書くために、実物をということで、一斗樽3樽、酒4升ばかり買った

んですが、あと、どうしましょう。


(月桂冠は月桂冠株式会社、日本盛は日本盛株式会社、松竹梅は宝酒造株式会社、加

茂鶴は加茂鶴酒造株式会社、土佐鶴は土佐鶴酒造株式会社、壺中春は末廣酒造株式

会社の登録商標です。念のため。)


余談ですが、よく、字は「持って生まれたものだ。」といいますが、顔は「持って生まれたも

の」ではなく、いくらでも良くなります。古人曰く、「字は持って生まれたもの、顔は整形で良

くなる。」



漫画の「とめはねっ!」の題は、もちろん書道の「とめ」と「はね」のこと。でしょう多分。

(参考・文引用:「とめはねっ!鈴里高校書道部」より。写真は各酒造会社PR写真より)


明日から、幼稚園の子と一緒に、書道をポチポチ習ってみますか。

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コメント

>ところで、このブログを書くために、実物をということで、一斗樽3樽、酒4升ばかり買ったんですが、あと、どうしましょう。

どうしてもいうのであれば私が代わりに飲ませていただいても構いませんが(^o^)

え~、いろいろ考えたんですが、一生一度やりたかった、酒風呂にしました。
おかげで、肌ツルツルです。奥様にもおすすめください。ヽ(´▽`)/

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