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2013年7月22日 (月)

センゴク一統記第4巻★宮下英樹著~附録:「安珍清姫の鐘」と仙石秀久

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センゴク一統記第3巻 宮下英樹著」の事を書いたのが、今年の4月10日。やっと4巻

が出ました。3巻は、本能寺の変前夜の事でしたが、やっと本能寺の変について、描いて

あります。


前回のブログでは、本能寺の変の原因となる諸説を、紹介してみましたが、いよいよ、著

者宮下英樹の説が述べられています。内容を書くと、読まれるとき、面白くないので、後

は本を買って読んでください。


「上士に伝えよ、草摺(腰の所に付ける武具)を畳み、音を消し、馬には布を噛ませ嘶(い

ななく)せぬように、下士に伝えよ、互いに合印と合い言葉を確認、篝火(かがりび)をつけ

ず、夜目になれておくように、冑は無用、もはや守るものなし。」明智光秀の言葉ですが、

臨場感あっていいですね。「恐るる勿れ、何(いず)れが神か天魔かは後世がきめるこ

と。」「敵の御座(おわ)すは、本能寺に候。」


本能寺についても書いてあり、現在の位置は、豊臣秀吉政権期に移設したもので、江戸

期には、本来の所在は不明だったそうですが、京都埋蔵文化財研究所の近年の調査研

究によると、「本能寺文書(もんじょ)」「熊谷家文書」の文献と「洛中洛外図」の絵図と照ら

し合わせ、発掘調査したところ、濠がが発見されたということです。ちゃんと地図も書いて

あります。

敷地、建物の配置などについても書いてありますから、興味のある方は、読んで見てくださ

い。


さて、明智光秀はこの後、下記のような考えを持っていたのではないかと、著者は書

いています。

Img_0002

明智光秀は、柴田、徳川、羽柴、丹波等に囲まれていますが、この包囲網を、その後か

ら、上杉、北条、長宗我部、毛利等と組み、攻めるように考えていたとのことです。秀吉の

中国大返しのため、夢破れますが・・・・・・これは、第5巻で出てくるでしょう。


さて、本編にも、主人公、仙石秀久は2コマしか出てきませんが、調べて見ると、仙石秀

久、あの、「安珍と清姫」に出てくる「鐘」に関係があるようで・・・・・


この話は、「顕本法菓宗 総本山妙満寺」のホームページ、その他にも書かれているとこ

ろですが、以下に簡単にまとめると、


「安珍清姫」のお話しは、ご存じだと思いますが・・・・・知らない?

修験道、安珍に懸想した清姫が、逃げる安珍を追いかけ、日高川にかかると蛇になり、

(小さな蛇ではありません。大蛇です。)、道成寺の鐘に隠れた安珍を見つけ、鐘に巻きつ

き、炎を吐き、安珍を焼き殺し、自らも日高川に身を投じたというものです。


この伝説以来、道成寺には鐘が無かったそうですが、正平14年(1359)に源万寿丸の

寄進で、二度目の鐘が完成したそうですが、この時、白拍子が現れ、舞いつつ鐘に近づ

き、蛇に姿を変え、鐘を引きずり下ろしたそうです。白拍子は清姫の怨念です。


その後、鐘も怨念のためか音も悪く、近隣に災厄などが続き、山林の中にうち捨てられた

そうです。


その200年のち、秀吉の根来攻めのとき、家来の仙石秀久が拾って、陣鐘(合戦の時に

合図として使う)として使い、京都の妙満寺に鐘を治めたそうです。


なお、妙満寺のホームページによれば、「道成寺」を演じる芸能人、市川雷蔵、若尾文子

等も参詣されているそうです。


本能寺の変がなかったら、私がカミサンと結婚してなかったら、歴史はポチ所ではなく、大

きく変わっていただろう・・・・

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コメント

仙石久秀で思い出すのは子供の頃に読んだ漫画・・・石川五右衛門を捕らえたのですがそのときの決め技が現代のプロレス業である「バックドロップ」でした^^;

あの時代に、バックドロップとはm(_ _)m
宮下先生は、どんな技を見せてくれるのか、楽しみですね。

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