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2013年7月 2日 (火)

湯煎餅★後日談~これが湯煎餅の耳だ

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昨日、7月1日の長崎新聞を読むと、雲仙・湯せんぺいの包装紙について、大きな記事が

載っておりましたが、私の調べた範囲とあまり大きな違いは無く、謎は残るというところで

した。


さて、今日は雲仙に用事があり、出かけましたが、あいにくの雨。ということで、この間、唯

一残っている、湯煎餅の手焼きをしているお店に寄ると、実際焼いているではありません

か。お店中、煎餅を焼く良い香り。

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標高の高い雲仙で下界より、涼しいとはいえ、焼いているところは火を使ってますから、熱

気むんむん。


さて、煎餅をやく道具を見ていただければ分かると思いますが、少しばかり、煎餅の種が

はみ出ています。煎餅を丸く成形するとき、この部分を切り取りますが、これが前に書い

た、古くは「煎餅の子」、今では「煎餅の耳」になります。一番上の写真です。現代の機械

で焼くと、この間も載せたように

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このようになるわけです。違いが分かると思います。


さて、一枚一枚焼いているところの、窓口を見ると、なんと、この耳が一袋置いてあるでは

ありませんか。写真で見て、お分かりの通り、はみ出た部分ですから、そんなに大量には

出るものではありません。この出会い。これが奇跡といわず、何を奇跡というのでしょう

か。何十年ぶりに出会った初恋の人という感じでした。


機械焼きは、型の中に種を流し込み、焼きますから、耳の部分も、本体の部分も同じよう

に焼けます。これに対し、手焼きは、手焼き道具からはみ出て焼かれますから、当然、焼

かれ方も違ってきます。


最初は、同じようにパリパリしているのだろうと思っていたら、意外や、意外、モチモチとし

ていて、噛めば噛むほど味がでるという感じ。お土産で売っている湯煎餅も美味しいです

が、こちらも素朴な趣をもった良いお味でした。


ところで、手焼きの湯煎餅が、この店一軒だとしたら、この耳、日本で唯一というか、世界

で唯一のお耳ですね。


お店の名前ですか?教えません。私が又買いに行ったとき、無くなってたら残念ですか

ら。ヒントだけ、雲仙の温泉神社の前のお店屋さんです。すぐに分かりますが、遊びに行っ

て捜すのも、旅の楽しみの一つですよ。


今日は、何というか、日頃、酒も飲まず、タバコも吸わず、パチンコもせず、浮気もしない、

品行方正な私への、ご褒美として、神様、仏様が煎餅の耳への出会いを作って下さった

一日だと、ポチどころではなく、感謝、感謝の日でした。 

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お菓子類」カテゴリの記事

コメント

私は菓子類を一切食べないので興味は無いのですが女房は雲仙に行くと必ずこのお店で「耳」を買っています(^^)

この耳は貴重品ですよ。
なにせ世界に一つですから。
それとも、奥様の耳の方がいいのかな?( ̄ー ̄)ニヤリ

長崎新聞が後を追いかけるかのように記事にするくらいだから、貴兄のブログはすごい。
 先日は、「煎餅の子」の話で、懐かしくて、よだれが出そうになりましたが、今度は写真が出るなんて、にくい仕打ちですね。あれは、本体ほどしっかり焼けないので、すこしやわらかくて、違った食感で、いいんですよね。それにしても、貴兄の調査は、深い。

筑前浪人様

「煎餅の子」、当方、長崎出身なので、はじめて食べました。予想とは感触が全然違って驚きました。
また、雲仙に行った折には買いに行くつもりです・・・・

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