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2013年6月20日 (木)

小浜のいぼとり地蔵さん~雲仙市小浜町

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雲仙市小浜町の伝明寺の近くにある「いぼとり地蔵」さんです。他に、近くでは唐比にも、いぼ

とり観音があり、これは、諫早一揆(百姓騒動との記述もあり)のリーダー若杉春后の妹婿に

なるそうですが、この話はいずれ・・・口之津にもあるような話しでしたが、これは確認できま

せんでした。


さて、お地蔵さんは、どこにでも見かける仏様ですが、「石の宗教~五来重(ごらいしげる)

著」から抜粋すると、「・・・・地蔵菩薩は田植えを手伝ってくれたり、戦のあいだにに矢を拾

ってくれたり、刀で切られる身代わりにもなってくれる。田植え地蔵とか矢取り地蔵、身代

わり地蔵はこの信仰を表している。」


「また夜泣き地蔵や子育て地蔵などは子供の守護仏とされ、子供に引きずりまわされて喜

ぶという伝説もついている。・・・・」


「・・・阿弥陀如来のように往生だけを叶えるより、一段下等な仏のように見られたことも事

実である。万屋、スーパーマーケットと高級専門店の相違である。しかし、一般庶民は万屋や

スーパーマーケットに親しみを感じ、手軽に願いをかける。地蔵菩薩はどんな些細で我儘な

願いでもきいて下さると信じているからである。」


こうして読んでみると、我々庶民の信仰の根源的なものが、なんとなく分かるような感じが

します。阿弥陀如来様に、「いぼを取ってください。」と、気軽に願い事はできませんからね。


さて、この「いぼとり地蔵さん」ですが、願い事をするとき、「いぼをとってください。」ではダ

メだそうで、「このいぼとれ」と、言うそうです。


願い事をするのに、偉そうに言うものですが、「このいぼをとってください」では、「このいぼ

とって」というのと、「(このいぼを)ください」。「このいぼをとって、ください」と二つの意味

になり、いぼがとれても、又、いぼができてしまうそうです。お礼参りとして、オカラをあげる

そうです。


書いているうちに、美空ひばりさんの「花笠道中」を思い出しました

「これこれ 石の地蔵さん 西へ行くのはこっちかえ だまっていては わからない・・・・・」

この唄、歌える方は、ほとんどいないだろうな?


(参考・文引用:「石の宗教~五来重著(講談社学術文庫)」より)


台風が近づいて来ています。台風前の静けさというか、最近のウチのカミサンの感じとポ

チ似てますね。

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