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2013年6月24日 (月)

湯煎餅★たかが湯煎餅されど湯煎餅 その3~雲仙市小浜・雲仙

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湯煎餅は、食べるのも楽しいけれど、この、包装紙を見るのも楽しみのひとつ。


基本的には同じでも、少しづつ違うのが分かるかと思います。この絵柄は鳥瞰図といい、

空に舞い上がった鳥が、大地を見たとしたら、どう見えるかです。この中には、富士山、

東京まで書き込んであります。これも、各店によって、地名の書き込みが違っています。

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この原画については、明治26年発行「小浜温泉」説と、大正10年5月発行の温泉(うんぜ

ん)観光案内の鳥瞰図が使われたとも言われています。(長崎温泉誌(Ⅱ)より)


上から2枚が小浜温泉の分、その下3枚が雲仙温泉の分ですが、一番新しいのが一番上

の絵柄だと思います。黄色い矢印の所。「平成新山」と書いてあります。後で付け加えた

のでしょうが・・・他のにはありませんでした。


さて、小浜歴史資料館で、「大正の広重」と言われた、鳥瞰図の大家「吉田初三郎」展をや

っています。

1

本物はまだ小さい絵だそうですが、大きく引き伸ばして展示してあります。写真には全部

入りきれませんが、「日本八景雲仙嶽交通圖繪」。まさに、じぇ、じぇ、じぇ、です。

Dscf1887

ちゃんと、神戸、大阪、京都、名古屋、富士山、東京まで書き込んであります。


もう一点、これは別館の方に飾ってありましたが、

3

これは、作者名がありませんでした.、別の方が書いたものでしょう。他にも、別なところ

で、雲仙を中心とした鳥瞰図を、何点か目にしたとがあります。


この絵で面白かったのが、左端に書いてある文字。「昭和十四年三月一日 長崎要塞司

令部御檢閲済」。時代を感じさせますね。


なお、この包装紙の絵柄、前書には、昨日書いた井手上英雄氏の昭和62年の談話とし

て、「雲仙岳から東京までの包装紙は各店で作ったこともあったが、今ではセンベイ組合

でまとめて印刷している。・・・・・」とありますが、少しずつ違った図案を見ると、共同で作っ

た包装紙を、現在では各店アレンジして作っているような感じでした。


さて、今日になって私も気づいたことです。感の良い方は分かったと思いますが、

8_2 9 
 

よく見てください。「YUSENPEI」と「YUSEMPEI」です。片方は「N」もう一つは「M」です。この

「M」で書いたお店屋さん、上の5軒のうち2軒です。理由を聞こうと思ったのですが、「昔

から使っとって、よう分からん。」という返事が返ってくるのは分かっているので、あえて聞

きませんでしたが・・・・


小浜へ来られた節は、2個ほど別の店のを買って、包装紙を見比べて下さい。子供と競争

で、違っているところを捜すと、頭の体操にも良いですよ。食べて美味しく、頭の訓練。一

石二鳥といったところで。年を召したあなたには、ぼけ防止。


長々、湯煎餅の事ばかり書きましたが、明日は最終回です。


今日6月24日は美空ひばりさんの命日です。平成元年です。梅雨時、ポチとしんみりした

日でありました。

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