湯煎餅★たかが湯煎餅されど湯煎餅 その3~雲仙市小浜・雲仙
湯煎餅は、食べるのも楽しいけれど、この、包装紙を見るのも楽しみのひとつ。
基本的には同じでも、少しづつ違うのが分かるかと思います。この絵柄は鳥瞰図といい、
空に舞い上がった鳥が、大地を見たとしたら、どう見えるかです。この中には、富士山、
東京まで書き込んであります。これも、各店によって、地名の書き込みが違っています。
この原画については、明治26年発行「小浜温泉」説と、大正10年5月発行の温泉(うんぜ
ん)観光案内の鳥瞰図が使われたとも言われています。(長崎温泉誌(Ⅱ)より)
上から2枚が小浜温泉の分、その下3枚が雲仙温泉の分ですが、一番新しいのが一番上
の絵柄だと思います。黄色い矢印の所。「平成新山」と書いてあります。後で付け加えた
のでしょうが・・・他のにはありませんでした。
さて、小浜歴史資料館で、「大正の広重」と言われた、鳥瞰図の大家「吉田初三郎」展をや
っています。
本物はまだ小さい絵だそうですが、大きく引き伸ばして展示してあります。写真には全部
入りきれませんが、「日本八景雲仙嶽交通圖繪」。まさに、じぇ、じぇ、じぇ、です。
ちゃんと、神戸、大阪、京都、名古屋、富士山、東京まで書き込んであります。
もう一点、これは別館の方に飾ってありましたが、
これは、作者名がありませんでした.、別の方が書いたものでしょう。他にも、別なところ
で、雲仙を中心とした鳥瞰図を、何点か目にしたとがあります。
この絵で面白かったのが、左端に書いてある文字。「昭和十四年三月一日 長崎要塞司
令部御檢閲済」。時代を感じさせますね。
なお、この包装紙の絵柄、前書には、昨日書いた井手上英雄氏の昭和62年の談話とし
て、「雲仙岳から東京までの包装紙は各店で作ったこともあったが、今ではセンベイ組合
でまとめて印刷している。・・・・・」とありますが、少しずつ違った図案を見ると、共同で作っ
た包装紙を、現在では各店アレンジして作っているような感じでした。
さて、今日になって私も気づいたことです。感の良い方は分かったと思いますが、
よく見てください。「YUSENPEI」と「YUSEMPEI」です。片方は「N」もう一つは「M」です。この
「M」で書いたお店屋さん、上の5軒のうち2軒です。理由を聞こうと思ったのですが、「昔
から使っとって、よう分からん。」という返事が返ってくるのは分かっているので、あえて聞
きませんでしたが・・・・
小浜へ来られた節は、2個ほど別の店のを買って、包装紙を見比べて下さい。子供と競争
で、違っているところを捜すと、頭の体操にも良いですよ。食べて美味しく、頭の訓練。一
石二鳥といったところで。年を召したあなたには、ぼけ防止。
長々、湯煎餅の事ばかり書きましたが、明日は最終回です。
今日6月24日は美空ひばりさんの命日です。平成元年です。梅雨時、ポチとしんみりした
日でありました。
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