神代小路(こうじろくうじ)まちなみ散歩&鍋島邸緋寒桜
鍋島邸の緋寒桜。今が一番の見ごろでしょう。奥の建物が鍋島邸。主屋、御座敷、隠居
棟、土蔵、長屋門が国の重要文化財の指定です。最近まで、調査、改修をしていて、入れ
ませんでしたが、やっと入れるようになりました。次の調査、改修が150年先だと言う事で
す(これは本当)。
今日は、「神代小路まちなみ散歩」があるとかで、参加してみました。案内人の方が、いる
のは心強いですね。参加料500円。
こちらが、長屋門。上の写真の入り口です。
町並みですが、なにか気づきませんか?電柱が一本もありません。別段、電気が来てなく
て、江戸時代の燭台を使って生活をしているのではありません。景観の問題で、電線は全
部、埋設にしてあるそうです。スッキリして良いですね。
前後しましたが、神代鍋島藩の位置です。(以前にも書きましたが・・・・)
変な領地割りのようですが、これには、当時、島原半島を治めていた、有馬氏に楔を入
れ、有馬氏と島津氏を牽制させる、豊臣秀吉の思惑だったとの説もあります。
元に戻って、左が、家老宅の門、元禄時代そのままとってあります。右、石垣の上に石が
積んであります。敵が攻めてきたとき、投げつけるもの。鉄砲が出てくるまで、戦いでの負
傷の原因は、矢、槍、投石が多かったといいます。また、泥棒が乗り越えるとき、音をたて
ますから、泥棒除けにもなります。つぶて石というそうですが、参加者の中に、五島出身の
方もおられ、五島では、泥棒除けにしているそうで、「こぼれ石」と言っているそうです。
道を歩いていると、竹で作った、垣根が多く見られます。矢竹だそうで、戦の時刈り取っ
て、矢にするそうです。
所々、右の写真の様な家があります。まっすぐ入ろうにも、生け垣が邪魔で、まっすぐ入れ
ません。矢印のようにしか入れなく、敵がはいってくる時間を稼ぐために、わざとこのように
してあるそうです。これがなければ、自動車もゆっくり入れるのですが、昔の伝統を守って
おられるのでしょう。
お殿様が、勉学に来られた家らしいのですが、右の写真の様に、座敷が一段低くなってい
ます。お殿様に、お教えするとき、この一段低いところから講義され,お殿様は上の段の
座敷で、学ばれたそうです。左の写真が正面玄関。
家はご覧のとおり、茅葺き。古びて雨漏りするそうですが、これを葺きなおすとなれば、大
変でしょう。外側をトタンで覆った家が多くなって来ています。
座敷をよくみると、ちゃんと、陣笠に刀。いつでも、飛び出せるようにしてありました。
他にも案内していただいたのですが、今日はこれくらいで・・・・
なお、明日が芸能大会、お茶会。3月に入って民謡、オカリナ、詩吟俳句大会、鎧武者さ
るく、とイベントがたくさんあるみたいですから、皆さんもどうぞ。「神代小路まちなみ散歩
は」、毎日午前11時からと、午後2時からおこなっています。開会15分前に、お越し下さ
いとのことです。普通では、入れないところも、見せてもらえますよ。
この一帯は、国の重要伝統的建造物保存地区に指定されています。ガイドさんがおられ
ますので、雲仙市観光協議会まで、お問い合わせを。
天気は良いし、これで連れが(もちろんカミサン以外)いたら、ポチ良かったんですが・・・
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