「宿神」第3巻・第4巻読了★夢枕獏著~後書きから
昔なら、2日もあれば読めたのですが、近眼に若干の乱視、おまけになによりも老眼。つい
での、おまけに、登場人物を覚えきれない。前のページで出ていた人物を、忘れてしまう。
おかげで読み終わるまで、一週間、かかりました。内容については延べませんが、TVの平
清盛と比べれば面白いですよ。
さて、夢枕獏師匠、後書きにこのように書いています。
『記・紀』の神話に出てくる神々以前の神々ー日本土着の神々。
そこにぶつかるたびに、ぼくは、何か不思議な匂いをいつも嗅いでいたのである。
それが、縄文の神々の香りであったのである。
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日本各地に残る神社の縁起や祭礼の中に、この古代縄文の神々の痕跡が、わずかなが
ら残されているのではないか。
あちらこちらの神社の御神体を何度か見せていただく機会があって、その時、驚いたこと
がある。
「これが、うちの御神体なんです」
そう言って、ある神社の方が社の扉をそっと押し開いてそれを見せてくれたことがある。
ほのぐらいその空間に、鎮座ましましておられたのは、なんの変哲もない、赤ん坊ほどの、
ごろりとした丸い石であった。
「あっ」
と、声を挙げてしまった。
ぼくの鼻に、その時匂ってきたのが、あの縄文の香りだったのである。
わたしも、地方の氏神様を見ると、本当に、そこらにあるような石が、御神体として、お祀り
してあるところがあります。縄文の匂いまではしませんでしたが、どうして、これが御神体と
して、何百年か分かりませんが、守り続けられてきたのか、首を傾げたことが何回もありま
す。
逆に、巨石に対する信仰は、皆さんご存じだと思いますが、日本人の信仰の根源は、一体
何なのか、どこから生まれてきたのか?・・・知りたいものですが、自分なりの、結論は今
だに、見つけきれません。
今日は御用納め。ポチとゆっくりしましょう。
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