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2012年12月21日 (金)

鴛鴦(おしどり)の池:別所ダム★水裁判のこと~長崎県雲仙市小浜町雲仙

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雲仙を訪れた方は、雲仙の外れ、この湖に来られた方もいると思います。

ここのほとりに、

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この碑がありますので、当然、池と思われても仕方がないと思いますが、ここは、「別所ダ

ム」なのです。この「鴛鴦の池」の名称については、この横にこのように書かれています。


「・・・湖畔に立ち、静かに瞑想するとき、自然と人工の調和に心の安堵を覚え 湖水に浮

かぶ『おしどり』に平和と愛情の象徴を見いだすであろう。・・・」と言うことで、「鴛鴦の池」と

命名されています。


以前は、現在より鴛鴦が多かった見たいですが、近ごろ少なくなったみたいで、人間と同じ

で離婚が多くなったのかな?


さて、雲仙は修験者(山伏さん)の修行の場所でした。大宝元年(701)行基菩薩によって

温泉(うんぜん)山大乗院満明寺が建立されたといいます。


77年後、法権の争奪により焼失、寄進により再建されるも承平元年、又もや焼失、その

後、仮院であったが、永久二年(1114、永久三年の説も有り)定僧という人が発起し、再

建。


雲仙の瀬戸石原に七〇〇坊、別所(このダムがあるあたりを別所といいます)に三〇〇坊

(ここらあたりは、文献によって、瀬戸石原二、三百坊、別所に二七〇坊ともあります。)

もちろん、そのころは、ダムでも湖でもありません。地形から見れば盆地だったのでしょう。



別所とは、本寺から離れたたところに、僧房を作ったことから、名付けられたのでしょう。


この、瀬戸石原と別所の僧は、仲が悪かったみたいで、瀬戸石原の稚児がかわいがって

いた「白雀」を、別所の稚児が貸せ、と言ったことから、喧嘩になり、別所の稚児が、誤っ

て殺してしまったそうですが、子どもの喧嘩に親が出る、ということで、両方の僧が出て大

喧嘩。


行基が建てたという、満明寺に放火した者があり、ただの喧嘩では収まらず、城主の有馬

義直が兵を派遣して鎮圧。


原因が稚児にあったということで、この湖の下にある滝に、稚児を集め、全員突き落とした

そうです。今も、「稚児落しの滝」として有名です。


この、事件があったのが、亀元三年のこと。おりしも、島原半島ではキリシタンが普及した

頃。たぶん、僧は散り散りになって、別所は再建されることは無かったのでしょう。


なお、この「白雀の乱」の原因については、「稚児争い」(いわゆる男色)のことだとも聞いた

ことがあり、根井浄氏の「修験とキリシタン」の本によれば、「・・・満明寺の白雀の乱の本質

は、キリシタン伝道にからむ一山衆徒の内乱であった解釈される。」という論考もあります。


さて、時代は変わります。この別所はそのままうち捨てられたのでしょうが、小浜史談に

よると、「別所は四万坪以上の平地であって各所に水が湧き水田になっていた。」との記述

があり、開拓をされたみたいで、最近、パワースポトとして有名になりつつある、このダムの

脇にある磨崖仏から、数メートル行ったところ、ここの開拓に尽力した方々の墓がありま

す。

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年代がよく読めませんが、「享保」あるいは「文化」の文字は読めました。


さて、ここまでが前置きで、ここからが本論です。時代は飛びます。


千々石には「千々石川」があり、灌漑用水、飲料水として使っていますが、この上流が、こ

こが盆地だったころ、「加持川」が流れていました。「加持祈祷」の「加持」であり、修験道の

修行場であったことが伺えます。


さて、昭和26年頃といいます。雲仙が国際観光地として発達。各旅館が、思い思いに、加

持川水源から、水を引き始め、千々石町側は黙認できず、主な両館業者を相手取り、裁判

になったそうですが、法令に規定がなく、長崎地方裁判所でも最も古い未解決事件になっ

たそうです。


ここで、解決すべく、加時川を堰き止め、「雲仙別所ダム」jを作る構想がでて、昭和28年頃

から具体的促進に乗り出したそうです。竣工は昭和44年3月。設計は長崎県農林部耕地

課になっていました。県の仲裁があったのでしょう。ダムの完成と共に、盆地、加持川はな

くなってしまいます。


このダム、干害の時には、田の跡などが見えるそうです。加時川が流れている頃の写真を

地元の専門家にも聞いて捜してみたのですが、どんなわけか、全然出てきませんでした。

不思議と言えば、不思議です。


今なら、発掘調査をしていたのでしょうが・・・多分、いろんなものが出てきたと思います。

次回は、パワースポット、大黒天あたりのことを・・・・

雲仙の歴史は深いものがあり、もし間違っていたら、コメント欄でご指摘を。

(参考・引用:「雲仙史談」「千々石郷土誌」「修験道とキリシタン~根井浄著」)


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