雲仙まで~古写真に見る
(小浜町80周年記念誌より)
鉄道、バスができるまでには、小浜、雲仙に来るには、長崎の茂木港から船で来るか、
陸路、日見峠~矢上~有喜~愛津(愛野)~千々石~小浜、もしくは、諫早まで汽車。そ
れから、徒歩、人力車、馬車で来ていたそうです。
(長崎県衛生公害研究所報 雲仙・小浜温泉誌 平成元年より)
茂木港からの汽船ですが、こうしてみると、思ったより大きな船です。乗客は多かったので
しょう。毎日2時に出港、江の浦、有喜、唐比、千々石を経由し、午後6時に小浜へ着いた
そうです。
さて、小浜へ着いたら雲仙まで行くのに(小浜で湯治で済ませる人もいたでしょうが)、一
番上の写真、チャーカゴ(チェアー)、これは四人で担ぐもの、下の写真、二人担ぐ籠、
馬、徒歩で雲仙まで登っていました。
ただ、多分いまの国道ではなく、、山道もあったと思いますが、大変な事だったでしょう。
(長崎県衛生公害研究所報 雲仙・小浜温泉誌 平成元年発行 より)
明治42年の温泉(うんぜん)小浜案内記(平凡社:日本百選と土産品・名山・名湯 昭和5
5年)では、チャーカゴが3円、籠は1円50だったそうです。
(長崎県衛生公害研究所報 雲仙・小浜温泉誌 平成元年発行 より)
こんな大名行列みたいな、一行もあったそうです。先頭の人力車に乗っているのは、西洋
人だそうです。よほどの大金持ちさんでしょう。
(小浜町80周年記念誌より)
雲仙への道路の整備、車の発達で、車が利用されますが、上の車の列は、昭和7年頃の
写真ですが、ゴルフ場へ向かうタクシーだそうです。雲仙のゴルフ場は大正2年に開設し
ています。雲仙には、外国人が多数、避暑に訪れていたといいます。
なお、「長崎県衛生公害研究所(現・環境保健研究センター?)」の報告書等はネットで公
開されていますので、興味ある方はご覧下さい。
(参考・文引用:「小浜町80周年記念誌」「長崎県衛生公害研究所:雲仙・温泉誌」
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