西郷(にしごう)の板碑~長崎県諫早市
県指定の有形民俗文化財(昭和46年)「西郷の板碑」です。前から聞いてはいたのです
が、行ってみたら、なんと、市営住宅のアパートの前の広場に!
総合運動公園の近く「TSUTAYA」とか「docomoショップ」の後ろ側になります。
「板碑」とは、難しく言わなければ、極楽浄土へ行きたいと思う人々が建てた、中世仏教の
供養塔だそうです。下の写真は昭和50年ころの状況です「九州の石塔(多田隅豊秋
著)」。
この板碑には種子(梵語)と建てた年号が彫ってあります。
(クリックすると拡大します)左の写真、板碑の上の方、一番大きな円の中に胎蔵界大日
如来を現すアークの種子(梵字)。その下に、右の写真の右の円の中、不動明王を現すカ
ーンの種子。左の円の中に毘沙門天を現すパイの種子。
下の二つの円に挟まれて、建久元年十一月の文字が刻まれています。
サイズは、高さ2メートル、幅1,2メートル、厚さが7,5㎝の以外と大きなものでした。
なお、ここは江戸時代、天祐寺の末寺「石坂山慈眼院」があったところと伝えられ、板碑
の横に「石坂山」と彫られた石造物が。
右が裏から見た写真ですが、多分、鳥居か何かに差し込むように作られているような感
じでした。
広場の隅っこの方にも、墓石のようなものが。
ただ、片方には、「天??五?」「奉 白???門?十五萬巻」「三月吉日」と書いてある
ので、墓石ではなく、なにか、寄進したときか何かの供養塔なのかな?フランス語で書いて
あればペラペラ読めるんですが・・・
なお、この板碑は長崎の紀年銘を持つものでは最古のものだそうです。
(参考:説明版・「諫早を歩く」「九州の石塔」)
良い季節になりました。青空にポチ。
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