大友宗麟のローマ字印章★実物印譜
まあ、驚きましたね。
住んでいる島原半島は、ご存じのように、キリシタン遺物といわれるものが多く、説明され
ても何となく疑問がわくところがあり、あちらこちら資料を読んでいるのですが、
この本を読んでいるとき、一番上の写真ですが、57ページの所に、和紙に印が捺してあ
り、貼り付けてあるのですが、これが実際に大友宗麟が使用した「ローマ字印章」を捺して
あるのです。決して写真ではありません。実際に大友宗麟が使用した印章を捺したもので
す。
大友宗麟と言えば、説明するまでもなく、キリシタン大名として有名ですが、その大友宗麟
が実際に使った印章の印譜ですよ!拡大すると
この印章は、このような形をしているそうです。
この印章は大分の西寒田神社に秘蔵されているものだそうですが、著者によれば、「次の
ページに添付した印譜は、西寒田神社総代の許可を得て、一つ一つ押した実物印譜であ
る。かって約三百八十年前、キリシタン大名大友宗麟がみずから捺したこの印を、静かな
同神社の社務所の中で、私自身の手で捺したとき、私の手は、感激にこまかくふるえてい
た。」と書いてありますが、私もこれを見たとき、ビックリして半日間見とれておりました。
さて、この印、水牛の角だそうですが、印の上に三のように見えるのは「大友家歴代の家
紋で、易(えき)に用いる算木」だそうです。
下の方のRが崩れたように見える字は、「FとRとが組みあわせ(monogram)になっている」
そうで、右の方はそのまま「C」と「O」。「FRCO」で「FRANCISCO」を略したものだそうです。
大友宗麟は天正6年洗礼を受け、霊名フランシスコ(FRANCISCO)の名を得ています。
いや、本当に感動し、驚いた一日でした。
(参考・写真・文引用:竹村覚著 「キリシタン遺物の研究」)
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