ペコロスの母に会いに行く~岡野雄一
今日は半日、この本のおかげで笑ったり、泣いたり、というか、泣いたり、笑ったりという
か。
内容は、表紙を見ていただければ分かると思いますが、認知症の母と息子さんの物語で
す。「ペコロス」とは、作者のペンネームだそうで、小タマネギだということだそうです。
作者は、長崎の方で、長崎弁満載ですが、ほかんとこの(他のところの)人にも、十分わか
っと(分かる)思います。
お父さんは若いとき酒乱で、苦労したそうですが、ボケが始まって、死んだお父さんの幻
想が見えるようになった来たそうですが
この、幻になって現れるお父さんも、他の登場人物も、ペコロスさんの絵のおかげで、心
温かくなります。
坪内稔典さんの俳句に
「せりなずなごぎょうはこべら母縮む」
「ほとけのざすずなすずしろ父ちびる」
という句があり、数年前に読んだのですが、私事ですが、母は本当に、あっという間に縮
んでしまいしました。父もこの一ト月、入院で、まったく、父ちびるの状態になってしまいまし
た。
父はビルマ戦線へ行き、20㎏くらいの荷物を背負って、毎日20㎞ばかり行軍したそうで
すが、その父があの状態になるとは、考えもしませんでした。まあ、89歳と、88歳ですか
ら無理もないのでしょうが・・・・
まだまだ、お父さん、お母さんが元気だと思っている方も、老いていくのはあっという間。と
いうより、自分自身が老いるのも、あっという間。私もこの歳になるとは思いませんでした。
何年かしたら、ちびるようになるのでしょうが。
皆さんの回りも、あの人がボケてしまうなんて、ということがあると思います。ボケについ
て、また、ペコロスさんとお母さんの小さいときの話などもでてきて、人と人との繋がり、家
族の事にも考えさせられました。
全国民の方に読んで欲しい本の一冊です。
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