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2012年7月22日 (日)

この一曲~ラムネの飲み方★SKE48チームKⅡ (ラムネ→ラムネ氏→坂口安吾)

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ラムネですね。昔はよく飲まれたものですが、いまや、清涼飲料水、缶ジュースなどに押さ

れて段々見かけなくなってきましたが、ストアーの端っこに細々と売ってあったので買って

きました。


大人が、サイダーなんか飲んでいるのは不思議では無いのですが、ラムネを飲んでいる

姿は何となくカワイイという感じ。中に玉が入って、それをうまく、途中のくぼんだところで

止めておいて飲むという行為が遊び心があり、子供ぽっく見えるんでしょうか?

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元来、イギリスで作られたそうですが、今や絶滅だとか。日本の有形文化財にしてでも残

したいような形。これ発明したのはどんな人かな、と考えていると、どこかで、こんな事読ん

だなと、そう、「坂口安吾」の「ラムネ氏のこと」。確か高校の教科書に出てなかったかな?


小林秀雄と島木健作と三好達治が、小田原へ鮎釣りに行って、ラムネを発明した人物に

ついて話をしていくところから、茸取り名人が茸にあたって死ぬ話、キリシタンが渡来した

とき「愛」という言葉の翻訳に苦労して「御大切」にしたこと、そして戯作者のことについて話

は続いていくのですが・・・


坂口安吾は時として、復活して来るときがありますが、本が手元に無いので、ネットの「青

空文庫」で検索すると、意外や意外200~300ほどアップされ、安吾ファンがと多いのに

驚きました。安吾は終戦後、太宰治、織田作之助などと共に無頼派と呼ばれていました。


2~3編ざっと読んでみましたが、戦後すぐは凄い時代で「安吾巷談の麻薬・自殺・宗教」

を読んで見ると「織田作之助(注:代表作は夫婦善哉)はヒロポン注射が得意で、酒席で、

にわかに腕をめくりあげてヒロポンをうつ。」とか、「田中英光はムチャクチャで、催眠薬

を、はじめから、ねむるために飲むのではなく、酒の勢いを速く利かせるために用いた・・・

あれぐらいの大酒飲みは、いくら稼いでも飲み代に足りないから、いかにして速く酔うか

という研究が人生の大事になるのである。」とか書いてあって、いくら薬事法が無かった時

代でも凄いですね。


故立川談志の本にも、楽屋でヒロポンを打って、高座に上がっていた落語家がたくさんい

たと書いてありましたが・・・もっとも、坂口安吾自体も中毒になり、病院に入ったりします

が。


しかし、坂口安吾の時代を見抜く眼光は鋭く、「安吾巷談 世界新記録病」なんて、オリンピ

ックを前にして読んで見ると、今でも十分に通じる所があるし、「風と光と二十のわたしと」

は学校の先生に読んでもらいたいところです。なにせ、二十歳で代用教員(終戦直後は学

校の先生が少なく、そんな制度がありました)になり、70名の生徒を受け持っていた時の

話です。

ずるさをした子供について「ずるさが悪徳ではないので、同時に存している正しい勇気を失

うことがいけないのだと私は思った。」と書いています。しっかりと人間を見つめている目で

しょう。


無頼派と言っても、安吾ほど純真な心を持った小説家はいないでしょう。だからこそ、今の

時代読んでもらいたい小説家の一人です。


さて、ラムネの話から脱線しましたが、ラムネをネットで検索していたら、SKE48チームKⅡ

というアイドルバンドがあるそうで(「SKD」とか「OSK」なら知っているのですが)、その歌に

「ラムネの飲み方」というのがありましたので。長いので途中をはしょって。ラムネに関係あ

るところだけ。



ラムネの飲み方


一気にラムネを飲めないだろう

もっと、もっとゆっくり飲めばいい

真っ青な空 見上げながら

瓶のビー玉 落ちて一休み

心の泡が苦しいなら

息をついてごらん


大人はラムネを飲まなくなるよ

きっと きっと嫌いじゃないけどね

忙しい日々 疲れ切って

そんなビー玉なんか面倒で・・・

楽に生きていくその方法は

頑張らないことさ


一気にラムネを飲めないんだろ

半分 半分残せばいいんだよ

胸のビー玉 息が詰まるまで

今は何もかんがえないで

そっと休息しよう?

(作詞:秋本康 作曲:夏 海)



何となく甘ったるい歌ですが、ラムネも甘ったるいものだし、いいでしょう。分かる所もあ

るし。でも、この曲ヒットして欲しいですね。ラムネが売れるように。


ラムネを飲んでポチしよう。

 

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