役小角(えんのおづの・おづぬ・おつの)の像 ~雲仙市瑞穂町岩戸神社付近
瑞穂町の知人から、岩戸神社の付近に「役小角の像」があると言うことを聞き、梅雨の晴
れ間出かけて見ました。場所は黄色の所ですが、赤の四角の所が岩戸神社の入り口。矢
印の方向がキャンプ場になります。
「役小角」は修験道(山伏、古くは山臥、山中に起臥して修行する事を第一とするという事
から「山臥」というらしいのですが)の祖師として仰がれており、鎌倉中期正嘉元年愚勧住
心らが編んだ「私聚百因縁集」に「役行者ノ事」について「山臥ノ行道尋源皆役行者ノ始テ
振舞シヨリ起レリ」と書いてあり、(役行者(えんのぎょうじゃ)は「役小角」の事です)、山伏
の源が役小角だったことが伺えます。
なお、「役小角」は架空の人物だったと思っていたのですが、実在の人物らしく、「続日本
紀」にも「役君小角流于伊豆島初小角住於葛木山・・・・・」と記述があり、途中、「讒以妖
惑」と書いてあり、伊豆島に讒言で流された事もあるそうです。ウィキペディアにも若干書
いてありますので興味ある方は参照して下さい。
さて、左が「役小角」の像、右には3体の仏像が置いてあり、
立派な石屋根の祠に入っています。右手は何かを握っているような感じですが、錫杖を持
っていたのでしょう。
この、足元。一本下駄を履いた足のリアルな表現。爪まできちんと彫りこんでいます。岩戸
神社へお参りに来たときにご覧下さい。見応えがありますよ。
「瑞穂町誌」によると、「水神様」として「田植後に部落総出で、岩戸さんに酒肴を持参して
祝った。」と書いてあり、ここの写真が載っていましたが、この右の3体の仏像も関係あるの
でしょう
後は岩の岩盤ですが、字が彫ってあり、この日は濡れていて良く読めませんでしたが、
「水波□(不明)神」「明治12(以下不明)」という感じでした。真ん中は十一面観音様でしょ
う。
清水がこんこんと湧いていて、夏向きの良いところですよ。水もきれいで、汲に来ている方
もいるような感じでした。なお、説明版がありましたから下に張っておきます。
(参考:修験道史研究~和歌森太郎著)
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