鮎帰りの滝★涼を求めて~南島原市有家町
へたばってしまいそうな毎日ですが、涼を求めて滝でも見ようかと、数十年前訪れた有家
町の「鮎帰りの滝」へ。
この「鮎帰り」の名前、鮎がここまで帰ってきたのかと思って、ネットで調べると、他にも「鮎
帰りの滝」という所があり、鮎がここまで遡って来たが、ここから先には行けないので、Uタ
ーンして帰ったので、「鮎帰り」というのもありましたが、こちらの郷土誌には「止まることの
ない清流に鮎が群生したという鮎帰の滝」と書いてありますから、Uターンはしなかった方
の話でしょう。
この滝壺近くまでくると、驚くほどさわやかな涼しさ、クーラーとは比べものにならないくらい
の気持ちよさ。そして、肺の奥まで届くオゾン。いや~本当に気持ち良かったですね。高さ
13.7m,巾1.7m。ここの滝の面白さは、滝の上に行けること。
左の方が「千畳石」だったかな。広さ7.3aの一枚石だそうです。子供も水遊びをするのに
丁度良いでしょう。右の写真の岩の所から滝が落ちています。
ここのところに、「湯河内社」と書いてありますが、「湯河内神社」があります。
左右の石灯籠は「文久元年(1861)八月吉日」となっているそうですが、創建は宝永年間
だと思われるそうです。鳥居は新しく、昭和四年十月、御大典記念になっています。ご神
体を拝ませていただいたら、・・・
いろいろ見て来ましたが初めてみるご神体でした。いわれがあるのでしょうが。
この「湯河内神社」明治八年の県へ提出された書類によると、
(有家町郷土誌より)
となっており、山の頂上にあるような感じ。今は左の滝の上の所にあるのですが、ひょっと
したら移転をしたのかな?
この滝は島原の殿様が訪れたこともあるらしく、庄屋さんの記録には「文政三年四月八
日、御巡在ノ節、殿様隅田村、御昼休直ニ当村鮎帰リ御登御帰ノ節此方エ御立寄・・・」
とあり、何回か来られたことが記せられているそうです。
さて、もう一つ、ここは千々石の人物にも多少関係があり、千々石の三偉人「軍神橘中
佐」、「千々石ミゲル」、そして江戸時代の日本画家「釧雲泉」。この「釧雲泉」が、この滝を
書くために訪れたが、あまりの絶景に見とれて、描く自信をなくし筆を捨てたという、「筆捨
石」の言い伝えがあります。最も当時は本当の山の中で、林の中を分け入ってきて、それ
だけ感動があったのでしょうが。
ここの滝のすぐ横に「滝の茶屋」というのがあり、昼時だったので、今日はソーメン流しなら
ぬ、ソーメン回しとニジマスの塩焼きを
「鮎」が食べたかったのですが残念ながら鮎はありませんでした。でも、ここのニジマスも、
川の水を利用して、店の下の生け簀で生かしていますから、新鮮でおいしいものでした。
場所は、雲仙から島原方面に下り、途中の俵石展望所から右折して有家町に下る所。標
識がありますから道は間違わないと思います。
ただ、途中の道が狭くて要注意。「滝の茶屋」の駐車場はありますが、夏休みは少し混む
かな?
このあと、西有家の「戸の隅の滝」を見に行く予定でしたが、滝の所まで下り坂がひどく、
暑くはあるし、膝は完治してないので、また今度来ることに。
紅葉(こうよう)の頃が綺麗だとか、秋になったら、来うよう(こよう)かな。(親父ギャグで少
しは寒くなりましたか)
(参考・引用:「有家町郷土誌」)
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