3行ラブレター~日本テレビ
雨ばかりで、外にも出られず、憂鬱な毎日で読む本はたまるし、こんな日は、簡単で面白
い本はないかと思って、本屋に行ってみたら、丁度この本が目について。どうせ、婦女子
(差別用語になるのかな?ゴメンナサイ)の読むものだと思ってパラパラとめくって最初に
見えたのが
「長期入院しているあなたに/みんなで千羽鶴をおりました/1羽だけ あなたに渡せなかっ
たラブレターで折りました」(東京都 18歳 女性)
と言うのがあって、これは面白いなと思って、他のも読むと、どうして、どうして。ということ
で買ってきました。
この本、残念ながら見たこと無いのですが、日本テレビの「人生が変わる1分間の深イイ
話」と言う番組の中の「心に響く3行ラブレター」をまとめたのもので第二集になるそうで
す。
中身は
右のページに「?」マークの部分があって、次のページを開けると左側のように答えが書い
てあるクイズ形式になっています。
「ラブラブ恋人編」、「ラブラブ夫婦編」、「片想い編」、「昔の恋編」となっていますが、あまり
書くと、ネタバレになるので少しばかり面白かったのを・・・
「付き合って2ヶ月 毎日君と一緒の帰り道/心で叫んでいる『がんばれ 俺』/君の手まで
あと3センチ」(宮崎県 17歳 男性)
「昼休み 君に渡したラブレター/どうか『NO』と返事して下さい/それは友達に頼まれた手
紙だから」(新潟県 15歳 男性)」
「『ずっと俺の彼女でいろよ』って言われたから/『嫌だ』って言った・・・・/だって彼女じゃなく
て『お嫁さん』になるから」(奈良県 16歳 女性)
「あなたに恋愛相談していたら/『勇気だしてがんばって』って言われた/今、勇気だしてい
るのに」(宮崎県 17歳 女性)
がんばれ、青春ですね。皆さんも経験があると思いますが。
「卒業して20年/今でも胸が高鳴る/大好きだった あなたの家の前を通ると」(大分県
38歳 女性)
20年時以上経っても胸は高まりますよ。私、歳だから心臓麻痺にならないように、回り道
して通っていますが・・・
「実家の押し入れから出てきたあなたからの手紙/あのころ携帯電話があったら/遠距離
恋愛 続いたのかな」(石川県 47歳 女性)
昔は、公衆電話に行って、向こうの下宿の電話にかけて、呼び出してもらって、何時間喋っ
ても10円でしたから、長時間話していたものですが。確かに携帯電話があったら、私の人
生も随分変わっていたでしょう。
有名人のも良いのがあります。
「大好きなあなたから/プロポーズされた夜/この日初めて晩ご飯残しちゃった」(ギャル曽
根)
君からもらったチョコレート/単なる義理チョコだって分かってたけど/机の上に3年間飾っ
ていました」(アンガールズ 田中卓志)
「結婚して25年/会話もほとんどなくなっていた/でも安心する あなたのイビキを聞いてい
るだけで」(兵庫県 47歳 女性)
私の所、イビキがうるさいから別の部屋で寝ろと言われましたが。
「55年前の月夜 手をつないで歩いたあなたから/『近くを通ったら連絡ください』と今年の
年賀状/どきどきしながら会いに行きます」(東京都 75歳 女性)
歳は取ってもですね。75歳の方ですよ。
「あなたが大好きで最後は同じお墓で眠りたいね/長い歳月 色んなことがありましたね/
タンスの中に 記入済みの離婚届が3枚」(大阪府 65歳 女性)
うちなんか離婚届は束になって置いてありますが・・・
これ読んでいて、涙がでてきました。
「突然この世を去った君/寂しくて会いたくて今すぐ行きたいけれど もう少し仕事をさせてく
れ/昔みたいに長距離恋愛の始まりだな」(滋賀県 70歳 男性)
天国とこの世の長距離恋愛なんて。でも、70歳の方ですね。
他にも良いのがたくさん載っています。743円にしてはお買い得の本でした。しばし梅雨の
鬱陶しさを忘れて読みふけりました。お薦めの本です。
さて、私にも経験があるんです。つきあいしてたんですが、お互い跡取りで、F県と長崎県。
お互い故郷に戻りましたが。
「あなたからかかってきた最後の電話/『こちらで結婚することになりました 本当はあなた
と一緒になりたかったんだ』/切れた電話の向こうで泣いているのが分かりました」
少し心配事があって、30年ぶりに手紙出したら、お兄さんから手紙で返事があり、「平成
10年、50歳にて亡くなりました。」って書いてありました。一晩泣きましたが、人生って切
ないですね。
« 北有馬町の石橋~南島原市北有馬町 | トップページ | 特定健診に行きました »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 島原半島に関する三冊の本(2024.05.05)
- 気まぐれ資料館~次は「草双紙」の世界(2023.01.15)
- ザッとした読書感想文なのですが(^_^)(10月~11月中旬読了)(2022.11.13)
- 落語「紀州」の原典は松浦静山「甲子夜話」?(2023.09.19)
- 「積ん読」の効用(2022.08.19)
「詩」カテゴリの記事
- 「病院のギャラリー」&「BEACH GIRLS」&「カテーテルアブレーション経過」(2016.11.11)
- 「時には母のある子のように」~詩・伊奈かっぺい(2015.05.12)
- この一曲~「雪は天か送られた手紙である」★伊奈かっぺい(2013.01.20)
- 3行ラブレター~日本テレビ(2012.07.04)
- 屋根裏の明かり~シェル・シルヴァスタイン(2012.05.17)
彼女の水着姿見たさに海水浴へ、私はカナヅチだった。彼女も泳げなかった。雨上がりの西空に虹がかかった。
投稿: 三宅隆吉 | 2020年2月22日 (土) 13時46分
私はエースで4番。彼女はよく応援に来てくれた。その度に試合に負けた。熱い視線に平常心を失っていた。
投稿: 三宅隆吉 | 2020年2月22日 (土) 13時50分
雪だるまを作った。大きな乳房をつけた。彼女は「外せ」と言った。「あれから50年ですね、母さん!」
投稿: 三宅隆吉 | 2020年2月22日 (土) 13時54分
道ばたにひっそりと咲いていたヒガンバナ。
家に帰ると、花瓶にさしてあった。私が好きだと言ったのを覚えていてくれた。
投稿: 三宅隆吉 | 2020年2月22日 (土) 13時57分