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2012年6月 7日 (木)

秘められた恋文~埋め草

P6070433

携帯マニアでもないのですが、捨てきれず取って置いたらいつの間にか増えていました。

今日の話は別に携帯電話のことではありません。


先日から、ボチボチ持っている物を整理していたら、職業柄、人前で話すことが多く(催眠商

法ではありません)、いろいろ集めた資料が出てきて、意外と面白い物が多く、ブログネタが

無くなったとき、「埋め草」ということで時々を紹介ていきます。良かったら、話の種に使ってく

ださい。


埋め草とは新聞、雑誌などで紙面が全部埋まらないとき、適当な記事を入れてスペースを埋

める事だそうですが、語源は、城を攻めるとき、掘りを埋めるため草を使った事から、だそうで

す。


さて、皆さんは恋を告白するときはどうしますか?たぶん、いまは上の写真のような携帯のメ

ールを使っている方が多いでしょう。


この、「秘められた恋文」は、確か「國文学」(學燈社)か、「国文学解釈と鑑賞」(至文堂→ぎょ

うせい)に載っていた話です。両方とも廃刊になりましたが。書いた方は、瀬沼茂樹氏、小沢

信夫氏共著です。手紙のない時代、また、一般民衆が文字を読み書きできなかった頃、どう

して恋する相手に想いを伝えたかの話です。


「たとえば『石文』がある。

紀州の農村では、恋する若者は、小石に松葉を結びつけて、思う女に送った。受け取った方

はこの小石の松を『恋しく待つ』と読みとるのである。祖先伝来の方法だから、読み間違える

はずがない。彼女は彼の心がわかるのである。

これが縁となって、夫婦になりやがて子どもが生まれる。すると男の子なら石吉とか石作と

か、女の子ならお松などと命名するしきたりだったそうである。愛の結晶であることの公示で

ある。この風習は下野(栃木)にもあった。

これにあてはめれば、かの森の石松の両親は、まさしく石文によって結ばれたカップルだった

ことになる。また、せっかく送った石文を握りつぶされて、なんの反応もない場合がつまり『な

しの礫(つぶて)』である。」

ここまで書いて、由紀さおりさんの「恋文」を思い出しました。


アズナヴール 流しながら

この手紙を 書いてます

秋祭りに 買った指輪

小指に光ります

椅子の上には 赤い千代紙

窓のむこう 昼下がりの小雨

何を見ても 貴方様を

思い出して候


(2番略)


拙き文を 読まれし後は

焼いて欲しく候           

(作詞:吉田旺 作曲:佐藤勝)


最後の所、拙き文を・・・・もう泣けますね。


手書きの恋文、ラブレター良いですね、私も文章がうまく、字が上手なら何百通だって出した

んですけれど、一回も経験ありません。もらったことも・・・・


今日のおやつ:

雲仙野菜プリン。人参、カボチャ、アスパラ、じゃが。珍しかったのでジャガと人参を。じゃがプ

リンはしっかりとジャガの味がしました。

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恋する貴方はポッチよ。

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