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2012年6月11日 (月)

日本キリシタン墓碑総覧~企画/南島原市教育委員会:編集/大石一久

Photo_2

先日から発刊が待たれていた本ですが、いままでキリシタン墓碑に関する本は少なく、や

っとまとまった本が出たという感じです。図書館に寄贈されていたのですぐに借りてきまし

た。


キリシタン墓碑には各種の論議があり、大石一久氏が序文で書くように、「キリシタン墓碑

ほど、その捉え方がまちまちな墓碑はない。ある人はキリシタン墓碑とするが、別の研究

者はしないという現象が各地で起こっている。だから、キリシタン墓碑に関する研究会など

に参加しても、そこに参集されている皆さん一人ひとりのキリシタン墓碑についての捉え方

が様々であり、最終的に建設的な話し合いが出来ないことを痛感している。」


このため、この本は対象基準を下記のようにしています。

①キリシタン意匠を施した墓碑

②キリシタン特有の伏墓である墓碑

③キリシタン関連石造遺物

④その他

  ・地下遺構から出た石碑(中略)で墓碑自体に戒名などを刻む石塔はあくまで仏塔とさ  

   れているためここでは割愛。ただし、戒名を刻んでいるが彫形の仕方、全体観などか

   ら伏墓の特徴を持った墓碑は収録。


大石氏によるとこのキリシタン墓碑、「キリシタン禁教後の仏塔が日本の隅々に至るまで

墓石を立てて大きく戒名を書いた墓石に一元化されたのは、まさに横に伏せるキリシタン

墓碑を強く意識した結果であったことは間違いない。」と、日本の墓石への影響を示唆して

います。

P6110048

本の中身はこんな感じですが、「長崎県」「佐賀県」「大分県」「熊本県」「大阪府」「京都府」

の192基のキリシタン墓碑と、10基のキリシタン関連石造遺物を収録し、各研究者の「論

考集」も納めてあります。キリシタン墓碑に関する研究に一石を投じる、画期的な本には間

違いないでしょう。


なお、この本、長崎県内の図書館に配布と新聞記事に書いてあったので、一般には手に

入らないと思っていたのですが、「長崎文献社」(8,400円)から出版されるそうです。

この方面に興味のある方は購入を。8,400円は高い?中を見るとその価値は十分です。

長崎県の方は各図書館で確認をしてみてください。


興味ある人はポッチしてね。

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