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2012年5月21日 (月)

マザー・グースを口ずさんで~鷲津名津江★マザー・グースを楽しむために

Photo

マザーグースと言えば、知らない人はいないと思います。たしか、音楽の時間に「ロンドン

橋落ちた」を習った記憶がありますが。訳本も、たくさん出ていますが、なかなか意味不明

なところが多いと思います。

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「バラのまわりを」。この曲、「バラのまわりを 手をつないで回ろう ポッケにゃ花束 いっ

ぱいだ あ ハクッション あ ハクション あれ しりもちついた!」と輪になって歌いなが

ら、クシャミのあとに尻餅をついて、転がるという子どもの遊び歌なのです。


しかし、この詩は、作者の鷲津さんによると、「1664年から65年にかけて、ロンドンでは

ペストが大流行をし、多くの犠牲者をだしました。この詩はそのときのことをうたっていて、

"rose"(注:バラ)はペストの特徴である赤い輪形の発疹を、"posies"(注:花束)は毒消し

のハーブの花束を、クシャミはこの病気の末期的症状を、転ぶのはだれでもが倒れて亡く

なることを意味しているのです。」ということだそうです。

この本には、このようなマザーグースに関わるいろんなエピソードがたくさん書いてあり、マ

ザーグースの理解に役立つと思います。


さて、この作者の鷲津名津江さん、実はあの童謡歌手の小鳩くるみさんです。おかあさん

といっしょの、うたのおねえさんもやっていました。今は、目白大学でマザーグースを中心

にした研究で、大学教授をしているみたいですが、すごいですね。


「歌手・小鳩くるみとして、マザー・グースのLP盤をつくることになり、20数曲まとめてレコ

ーディングする機会に恵まれました。そのとき、英語で聞くマザー・グースはとても楽しいの

に、なぜか日本語の歌詞でうたうと、本来の楽しさが半減するように思いました。このこと

が、マザー・グースに興味をもったきっかけになったのかも知れません。」


絵本の英語の部分、水色の所がありますが、その部分、強く読んでください、と書いてある

のでその通りやってみたら、あら本当、リズミカルに読めるんですね。英文自体は、中学

程度ですから、難しいことは無し。是非お試し下さい。

5

こんな楽しい、写真、イラスト満載です。マザー・グースを楽しむために是非一読を。


といっても、残念ながらこの本廃本になっているみたいですが、図書館か、Amazonでも手

に入るみたいです。他に、マザーグースに関する本も出していますので、こちらでも楽しめ

ると思います。

おまけにです。私の好きな、おなじみの積み重ねの語りです。口に出して、一気に読んで

見てください。



ジャックの建てた家

「これはジャックの建てた家」

「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ」

「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ

を食べたねずみ」

「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ

を食べたねずみ

をころした猫」

「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ

を食べたねずみ

をころした猫

をいじめた犬」

「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ

を食べたねずみ

をころした猫

をいじめた犬

を突いたツノ曲がりの牝牛」

「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ

を食べたねずみ

をころした猫

をいじめた犬

を突いたツノ曲がりの牝牛

の乳をしぼったひとりぼっちの少女」

「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ

を食べたねずみ

をころした猫

をいじめた犬

を突いたツノ曲がりの牝牛

の乳をしぼったひとりぼっちの少女

にキスしたみすぼらしい男」


「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ

を食べたねずみ

をころした猫

をいじめた犬

を突いたツノ曲がりの牝牛

の乳をしぼったひとりぼっちの少女

にキスしたみすぼらしい男

を結婚させた禿(はげ)の坊さん」

「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ

を食べたねずみ

をころした猫

をいじめた犬

を突いたツノ曲がりの牝牛

の乳をしぼったひとりぼっちの少女

にキスしたみすぼらしい男

を結婚させた禿(はげ)の坊さん

を起こした早起きのおんどり」

「これはジャックの建てた家

でつくったこうじ

を食べたねずみ

をころした猫

をいじめた犬

を突いたツノ曲がりの牝牛

の乳をしぼったひとりぼっちの少女

にキスしたみすぼらしい男

を結婚させた禿(はげ)の坊さん

を起こした早起きのおんどり

を買っている麦蒔きの農夫」


できましたか、一気に読むことが出来たときの爽快感は何ともいえませんよ。

これ、寺山修司さんの訳です。


マザーグースでいえば、高石ともやの「107ソングブックシリーズのVOL6 ハンぷティ・ダン

ぷティ」も44曲の曲を取り上げていますが、これも楽しレコード。


そういえば、谷川俊太郎さんの訳のも持っていたのですが、行方不明。

谷川俊太郎さんも、同じような話で「これはのみのぴこ」と言うのを書いていますが、ライブ

の朗読会で一息に読んだときはすごかったですよ。あの歳で・・・・



一息に読めた人は下をポッチね。

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