孤独のグルメ~久住昌之・原作★谷口ジロー・作画
「孤独のグルメ」。題が良いですね。かみさんが、なんだかんだで、私も3日ばかり、「孤独
のグルメ」やりました。もっとも、ストアーの498円の弁当ばかりでしたが。
この本、1997年に出版され、2000年2月に文庫で出版され、2012年2月で39刷です
から、じわっと息の長い本といえるでしょう。
作画の谷口ジロー、私の愛読している漫画家ですが、明治の4部作「坊ちゃんの時代」な
んかはまさに名作です。いつか、紹介をしたいと思います。
さて、この本、絶対的に男しか読まない本でしょう。女の方のグルメとはちょっと違います。
全部で18話の話からなりますが、題名を読んだだけでも、楽しくなってきます。
第1話 東京都台東区山谷のぶた肉いためライス
第2話 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司
第3話 東京台東区浅草の豆かん
第4話 東京北区赤羽の鰻丼
第5話 群馬県高崎市の焼きまんじゅう
第6話 東京発新幹線ひかり55号のシュウマイ
第7話 大阪府大阪市北区の中津のたこ焼き
第8話 京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼き肉
第9話 神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島弁 etc
後は本を買ってお読みください。
主人公は、
40歳程度か?独身。店舗なしの、事務所だけを持つ輸入雑貨商。それなりに、儲かって
いるみたいで、恋愛経験もあり(女優との恋愛もあり)。ただし、酒はまったくダメ。甘いも
のが好き。といえば軟弱な気がするが、これだけ食って良い体格。ふと見せる格闘技の経
験。漫画にはでてきませんが、よっぽどのトレーニングをしているのでしょう。
B級グルメの走りかも知れませんが、主人公には確たる信念があって、「第12話 東京都
板橋区大山町のハンバーク・ランチ」において、主人公が不愉快な店主に怒る場面があ
り、曰く、「あなたは客の気持ちを全然まるでわかってない!モノを食べるときはね、誰に
も邪魔されず自由で、なんというか、救われなきゃダメなんだ、独りで静かで豊かで・・・」。
そう、これこそ「孤独のグルメ」。マスコミに害されたグルメ、B級グルメとはひと味違った、
「グルメ本」。ただし、出てくる食堂はフィクションか、ノンフィクションかは分かりませんが。
明日も、かみさんはいないし、久しぶりに外食の、「誰にも邪魔されず自由で、独りで静か
で豊かな」、「孤独のグルメ」といきましょうか。「雲仙市千々石町国道脇中華食堂の唐揚げ
定食」でも。
小浜に用事でいったら、豪華客船が入港していました。
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