雲仙鉄道 その9~鉄道とバスのクロスポイント★雲仙市千々石町
もう終わろうかと思ったのですが、また、雲仙鉄道のことです。鉄道の諫早~小浜間の完
全運行が昭和2年。バスの諫早~小浜間運行が大正10年。昭和13年に鉄道が廃止に
なりますから、この間、昭和2年から昭和13年まではバスと鉄道が競合したことになりま
す。
ふと考えていると、このバスと鉄道とのクロスポイントが千々石町内で2カ所ある事に気づ
きました。
ちょうど、雲仙のビジターセンターで、企画展をやっていて、「長崎大学工学部工学科環境
デザイン工学コース」という所から、雲仙の交通図絵が展示をしてあり、撮影禁止は出て
なかったので、ちょっと千々石の部分だけ撮影して確認してみたら・・・
上の写真、鳥瞰図ですから、普通の地図みたいに正確ではありませんが、赤い線が鉄道
路線。緑の色がバス路線。左が愛野、諫早方面。右が小浜方面です。黄色い丸印の所、
交差しているところがあります。下の写真が、左の黄色の丸印の部分です。
青の道が旧道。バス路線。今はその上の所に国道が走っています。もちろん当時はあり
ません。矢印方向が愛野方面。
赤の矢印が鉄道路線で千々石の国道、千々石駅方面。
上の国道から見たところです。
下の道が、昔の街道。バスも昔はここを走っていて、雨上がりなどのときは、バスが登り
切れず、乗客で押していったそうですが、泥はねでひどい目に遭ったそうです。いまも、畑
があり使っています。余談ですが、ここを登っていくと、
昔のガードレールでしょう。これなんか、歴史的遺産になりませんかね。何となく懐かしい
感じ。もう少し行くと、
「あいのちかみち」の道標が。建てられた時代ははっきりしませんが、ここから、右に曲が
ると国道を横切って、愛野方面への道があります。残念ながら道路を改修しているため、
昔の道はちょっと分かりません。
元に戻って、さっきの所から、回れ右をすると。
赤の矢印の方向が千々石駅方面になります。今は国道ですが、ここを汽車が走っていた
のです。
昔のバスは千々石の商店街を通って、橘神社の少し上の方に出て、今の国道にでてきま
す。商店街を通る道といえば青い線の矢印の方向。ここらに一つ目のクロスポイントがあ
ります。うちのかみさんの家が、商店街の上の方にあるのですが、高校時代まで家の前を
バスが通っていたそうです。
二つ目のクロスポイントは、商店街の中にあります。
青の線がバス路線。商店街になります。赤の線が鉄道路線。黄色の丸印が「上千々石
駅」になります。
結局、雲仙鉄道は設置の経費がかさみ小浜の温泉街の手前までしか運行できず、車に
乗り換えか歩くか。バスは温泉街の中まで直行。鉄道はバスに負けてしまいます。
旧汽車道に興味があるひとは参考までに。
良かったらどっちかポッチしてね、
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