皿山人形浄瑠璃~長崎県東彼杵郡波佐見町
昨日、島原桜まつりで皿山人形浄瑠璃を公演していたので、浄瑠璃といえば滅多に見る
機会も無く行って見ました。
皿山狂言は東彼杵郡の、焼き物で有名な波佐見町の皿山という、小さな集落で受け継が
れている民俗芸能です。現在長崎県指定無形民俗文化財に指定されています。
歴史的には、享保17年(1732年)の「享保の飢饉」がきっかけとなり、飢えをしのぐため
に皿山地区の人が人形浄瑠璃を思い立ち、大村藩各地を巡業し食料を手に入れてきた
という事に始まるそうですから、随分の歴史を持っているということになります。
万延元年には(1860年)「美玉座」を結成。他地方から師匠を呼んできて、技を磨いたそ
うで、各地方に出向き公演しているそうです。
人形は10㎏強。3人で操りますが、終わって挨拶をするときは皆さんぐったり。
この、太夫さんも大変で、力一杯語り、終わったときには、肩でゼイゼイ息をしていまし
た。
当日の、演目は「寿式三番叟」と、おなじみの「壺坂観音霊験記~沢市内より山の段」。
泣けますね。あなた知らない?日本人なら見ておきましょう。最も、私も初めて見ました
が。
黒子さんですが、この中に中学生(女の子)が2名。小学生5年の時からやっているそうで
すが、大人でも重労働の人形遣いをするのは大変でしょう。若い人が、地区に残る民俗芸
能を継承して行くことは、大切なことだということを感じた一日でした。私の町でも、浮流等
段々継承者が少なくなって来ています。
なお、この方々昼はちゃんと仕事(焼き物が中心)を持ちながら、練習を続けているそうで
すから、大変な事だと思います。(参考:皿山人形浄瑠璃パンフレットより)
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