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2012年3月 3日 (土)

雲仙・絹笠山~かくれキリシタン像(?) その2 (雲仙市小浜町雲仙)

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さて、昨日の続きです。山を下りながら、どうしようかと考えたのですが、好奇心の方が勝

って、まあ行くところまで行ってみようと。

あまり道が分からないのですが、ブログ「三鈷の松」によると、林の中に岩があり、その左

下を抜けると道がある。多分この石かなと思い左に回ってみると。

Photo 3_2

意外に良い山道が続いています。

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歩くこと15分~20分程度。道に迷うことはありません。多少のアップダウンはあっても、山

の中腹を横切って行く道ですから、そんなにきついこともありません。

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やっとありました。意外に少し広い広場になっています。荒れてはいますが、手水鉢も。

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後で言われたのですが、手水鉢がハート型になってなかったかどうか?残念ながら、写真

でははっきりと確認できません。

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古びたワンカップの酒のコップ等もあり、時折訪れる人もあるような感じ。

一番上の写真がその像ですが、キリシタン像と判断されたのは足元に彫ってあるのが蟹

だからです。

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キリスト教にはいろんな象徴があり、キリスト教の絵画を見ると、そのどこかに象徴が描い

て書いてあります。羊とか、魚等々ですね。

たとえば、羊は迷える羊の話、ルカ福音書、マタ福音書等に書いてあり、魚の話も種々の

福音書の中に出てきており、キリスト自身のシンボルです。

さて、帰って「キリスト教のシンボル事典}を調べても蟹は載ってない。もう一度、ブログの

三鈷の松を調べると載ってました。さらに調べると、「ありあけの歴史と風土 第20号」に

吉田安弘氏の「金比羅の有翼天使像とおめき村の掟」に、この中にこの像のことも書いて

ありました。結城了吾氏(元26聖人館長)の本にも蟹のことが。

Photo_4

要するに聖書ではなく、フランシスコ・ザビエルの話でした。

ファウスト・ロドリゲス(神父?)が伝えたそうですが、舟で海を渡っているとき嵐にあい、そ

の時、き、ザビエルが紐に繋いだ十字架を海にひたし無事を祈っているとき、紐が切れ海

に沈んでいったそうです。ところが、浜辺についたところ、はさみに十字架を挟んだ蟹が海

から出てきたそうです。


この話、聖人伝説かなと思っていたら、歴史家の間にも議論があり、マドリッドの宮殿に保

管されている十字架がファウスト・ロドリゲスの説明とピッタリ合っているそうです。

「鹿児島カテドラルザビエル記念聖堂」の鐘にも蟹が彫ってあるそうです。


とにかく、他にも隠れ切支丹像として蟹が彫ってあるのがあるようです。皆さんも、島原半

島の神社等に行ったとき、蟹とか魚とか彫っていないか見てください。ひょっとしたら・・・


さて、しばらくこの像を見ていたのですがふと疑念が。

下の台座に建立者の名前が書いてありますが、「小浜町 雲仙公(不明) 栗原(不明)

 同(不明)  同(不明)」となっているのですが、引っかかるのが「小浜町」の文字。


小浜村が町制施行で小浜町になったのが大正13年。キリスト禁止が、明治政府により取

りやめになるのが明治6年。公式に認められるのが明治32年「神仏道以外の宣教布並堂

宇会堂に関する規定」。


「小浜町」と彫ってあるなら少なくとも、大正13年以降に作られたもの。それなら、何もこん

な山の中、しかも仏像に偽装して作る必要もないのだが。

例によって「雲仙お山の情報館」によって聞いたところ、詳しくは変わらないが、古くはない

ものだということ。また、書かれている名前は雲仙の人であり、子孫はいないが、雲仙で唯

一の信者だったとか。


先祖の供養か、まだ、大正、昭和初期の時代、この地域でキリスト教徒と言うのが、はば

かられたので、あのような像を造ったのか?隠れ切支丹だったのか?

三鈷の松にも「足元に蟹が彫ってありキリシタン信仰(隠れキリシタン?)の証だと云われ

ています。」と書かれていますが・・・


切支丹遺物には間違いないが、事実は闇の中。あとは、想像、推理するのみか。

見にいくときは、出来れば数人で行った方が良いでしょう。

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帰りは久しぶりに「六兵衛茶屋」へ。ここの裏が紅葉で有名になっている「三十路苑」です。

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冷えた体に「ろくべえ」はおいしかった。

※「ろくべえ」はサツマイモを干し、保存しておいて粉にし、水を混ぜ、下ろしがねの大きな

ようなもので押し出しだし、茹でてて食べるもの。

■参考:情報提供

・雲仙お山の情報館

・結城了吾著「ザビエル」

・「キリスト教シンボル事典」

・「ありあけの歴史と郷土第20号」吉田安弘氏「金比羅神社の有翼天使像とおめき村の

 掟」

・ブログ「三鈷の松」


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