女人堂~雲仙市千々石町木場
今日は、長崎の図書館で半日捜し物、その後現地で取材。おかげでいい話を見つけてき
ました。西郷四郎の話と愛野町~小浜町までの温泉鉄道の話題です。又後日紹介します
ね。
さて、日本の棚田百選ですっかり有名になった木場の岳地区ですが、そこの途中から少し
下がったところにに女人堂があります。もう忘れられようとしている史跡です。
棚田へ行く時、車からも少し見えます。四角で囲んだところです。
下の写真は先日紹介した磨崖仏ですが、そこから少しいったところから左に下がった所で
す。
雲仙は高野山、比叡山より早く行基により開山されたそうです。山岳修験道の山であり、
霊山として有名な所でした。千人からの僧が修行をしていたそうです。
当時の道は下のように四つあったそうです。
島原路 安中村~深江馬場~末宝~小地獄
北目路 大三東~本末~舞岳麓~池ノ原
西目路 千々石~木場~高岳~稚落~別所
南目路 鮎帰~湯河内~矢筈~札の原
このうち最も早く開けたのが、千々石路で表参道であったそうですが、霊山のため女人禁
制でした。そのため、千々石の木場に女人堂という御堂を建て、女性がここで参詣したそ
うです。昼夜となく読経の声が絶えなかったといわれています。
木の下に数個の板碑があります。
女人堂跡の標柱が。板碑の数枚には字が読めます。梵字なのか?いろいろ調べました
が、意味を書いてある資料はありませんでした。
こちらの方は上は梵字みたいですが、下には人の名前と思われるものが彫ってあります。
下の方です。左の方は「道」と読めます。右下は「圓」と読めます。郷土誌によると「道音」
と「妙圓」という文字があったそうですが、「音」と「妙」は薄れてよく読めませんでした。鎌倉
時代の建立だということだそうです。
近所の方がお参りした跡がありましたが、世代が変わるとどうなることか。
棚田を見にいく機会があったら、途中ですから寄って見てください。
ここに行ったときは夏で暑かったので、橘神社の近くで、長崎名物の「アイス」を。久しぶり
でおいしかった。
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