長崎刑務所正門跡&「破獄」吉村昭~長崎県諫早市
昨日、諫早に用事があって行った時、ひょっと目についてものが。
全部無くなっていたと思っていたのですが、正門だけ保存してありました。長崎刑務所で
す。
入りたくはありませんが、立派な作りですね。
説明の看板を読むと歴史もあります。
大正年間 豊臣秀吉が囚獄を南馬町(長崎市の諏訪神社下)に設置
慶長5年 南馬町から桜町に移転
明治7年 明治政府桜町囚獄を長崎本獄と改称
明治9年 長崎監獄に改称
明治15年 長崎村片淵郷に移転
明治34年 北高来郡諫早村(諫早市野中町)に移転工事着工
明治41年 移転開庁
大正11年 長崎刑務所に改称
そして、平成4年に諫早市小川町に移転。ここは、廃止になりました。
裏側から見た写真です。一部補強してありますと書いてありましたが、白い煉瓦のところ
が補強した部分でしょう。以前は取り囲む塀、建物の大部分が煉瓦造りで、690万個が
使われたそうです。
ここを、取り壊すときは保存するかどうか、議論があり、なくなってしますということで、カメ
ラ愛好者の方が写真撮影でたくさん訪れていたものですが・・・
こんな建物はもう見られないでしょう。近くを通られる時は是非ご覧ください。諫早の陸上
競技場あたりになります。初めての方は、ちょっと分かりにくいので訪ねながら行ってくださ
い。
正門の後ろ側は、なにが出来るか知れませんが、敷地造成中でした。
さて、これで思い出したのが、吉村昭の「破獄」。
刑務所を脱獄すること4回の白鳥由栄をモデルにした小説。この人をモデルにした本何冊
か出ていた記憶があるのですが。とにかく、何しろ、あの網走刑務所を脱獄した人。読ん
で見ると、緻密、大胆、あっと驚く脱獄方法。筋を書いてしまうと、読むときの楽しみがなく
なるので、書きませんが、是非ご一読を。
(参考:刑務所説明板より)
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