知恩洞(パワースポット)~雲仙市小浜町雲仙
札ノ原小地獄バス停から歩いて15~20分程度の所。最初間違って、小地獄のバス停の
所に行ったら、どうも見当たらない。おじいさんがいたので訪ねたら、向こうの方だとか。し
ばらく立ち話をしていたら、故豊田カヨ庵主、海外にいて、といっても当時は朝鮮か中国だ
と思いますが、何かあったようでその罪滅ぼしに修業をしたとか。
さて、場所を聴いて行くと空き地はあるが、個人の駐車場で止められない。先ほどのおじ
いさんから聞いた目印の小店に車をお願いして行くとすぐに黄色い鳥居。
道は、山道にしては広く歩きやすく、途中にまた鳥居と道案内が。
こちらからも、一切経の滝に行かれるようになっていますが、道は悪くないが、急階段。例
の行基洞はこちらかの方が行きやすいのでないかと行って見ましたが、疲れて途中で中
止。再度こちらから挑戦したいと思います。
しばらく行くと立ちはだかる左右の巨岩。しかし、人がくぐれるくらいの穴が空いています。
いわゆる、仏様の胎内めぐりといって、身を清め、心の安定を願うもので、各地の霊場にも
見受けられるものだそうです。
ここを通ると知恩洞。右の写真が初代庵主豊田カヨさん。
雲仙が真言密教の地として栄えた頃、このあたりに300もの僧房があったそうですが、そ
の修験の場であったようです。多分、近代に至り雲仙は仏教の場としては廃れ、ここも忘
れられたところではないでしょうか。
さて、さっきの小店に戻り、おばあさんと話をしていると、ここらあたりは昔は山の中で、も
ちろん知恩洞までの道はなかったそうですが、豊田カヨさんがこの地に導かれるようにして
来られ、当時は目のくらむような絶壁の途中の畳3枚くらいのところで、むしろ作りで雨露を
しのぎ修業されたそうです。
それを聞き、段々信者の方が増え、今はごく普通の家になっていますが、小屋といっても
小さなものだったそうですが、建ててあげたということでした。多分この像も信者の方が寄
進されたのでしょう。昭和44年88歳で亡くなられていますが、近所の方が2代目を継がれ
たそうですが、高齢になって島原で療養中だとかいう話でした。
話では、真っ白な髪の上品な方で、少し神がかっておられ、自分が小さいとき病気をし、そ
れを祈祷をして直してもらったそうです。昔は、よく供養に行かれていたそうですが、足を悪
くしたためこちらから毎日お祈りをしているそうです。
この知恩洞、下のパンフレットにも、おすすめ一押しパワースポットとして、「仏様の胎内め
ぐり、冷気が心地よく、マイナスイオンたっぷりの中、深呼吸すると体内が浄化されすっき
り!ストレスフリーのスポットです。」と紹介されています。
ここは2回ほど訪れましたが、下からは一切経の滝音がして、静かなところで、心がすっき
りするような場所です。
さて、腹が減っていたので、本日は適当にホテル食と。
入ったら何となく上品な感じ、雲仙のもみじ豚を使った角煮重セットを。なんと角煮が5枚も
入っているではありませんか。家では、かみさんがカロリーだの、栄養だのと一枚しか食べ
させてくれない角煮が5枚も。まあ、今日はあれだけ山の中を歩いたのだから、良いだろう
ということにして、全部いただきました。かみさんがいないところで食べるのは、ストレスが
なくて良いな。おご馳走様でした。「六兵衛」もついていましたよ。
参考:「雲仙歴史散策資料」~西久海 「雲仙」~(財)自然公園財団
雲仙再発見!(女将のおすすめ癒やしのパワースポットマップ)
« 一切経の滝・三鈷の松/行基洞を求めて~雲仙市小浜町雲仙 | トップページ | 黄色い涙~永島慎二/市川森一 付録:橘公園桜&島原芝桜公園情報 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 日本音楽の面白さ(2024.10.01)
- 台風10号~確かに通ったはずなのですが?(2024.08.31)
- 島原半島に関する三冊の本(2024.05.05)
- 勝手に開花宣言~橘公園(令和6年3月28日)(2024.03.28)
- 観桜火宴のお知らせ(2024.02.19)
「信仰」カテゴリの記事
- 「剱岳─線の記」★髙橋大輔著(2020.12.13)
- 諌早神社「アマビエさま」。その他。(2020.06.01)
- 「四面宮ものがたり」(2020.04.15)
- 「臨終」という事(2019.12.10)
- 「お寺の掲示版」★江田知昭著(2019.11.30)
« 一切経の滝・三鈷の松/行基洞を求めて~雲仙市小浜町雲仙 | トップページ | 黄色い涙~永島慎二/市川森一 付録:橘公園桜&島原芝桜公園情報 »
コメント