黄色い涙~永島慎二/市川森一 付録:橘公園桜&島原芝桜公園情報
この本、もう数十年ほど前に買った本です。永島慎二の本は「漫画家残酷物語」「ふーて
ん」「若者たち」「旅人くん」など20代の時、よく読んだものでしたが、2005年に亡くなって
いたとは知りませんでした。永島慎二の名前を知っている若い人は少ないでしょうが。
主人公は、少しは売れている漫画家、村岡栄(永島慎二のアシスタントをしていたむらおか
栄一がモデル?)。彼の3畳の部屋に住みついた4人の男と、それを取り巻く物語。そして
別れ。まさに「青春漫画」そのもの。読み返してみれば、あの頃のことが思い出されます。
この物語に出てくる「ポエム」という喫茶店、通っていた大学の近くに支店ができ、彼女とよ
く行ってコーヒー一杯で何時間も喋っていたものですが・・・黄色を主体としたインテリアで、
永島慎二のイラストを入れた中型のマッチが50円。パイプを吸っていたのでよく買ってい
ました。
さて、先日、脚本家の市川森一さんが亡くなりました。諫早市出身で、長崎では超有名な
方です。「怪獣ブースカ」「ウルトラセブン」「コメットさん」「親戚たち」等々の脚本を書いてい
ますが、脚本家は表に出ることが少ないので、他県の方はでご存じでしょうか?
諫早の図書館に行ったところ、市川森一さんの本が寄贈され、一角にブースが作ってあり
ました。鍵がかかっていたので外から見ると、この「黄色い涙」が本棚に置いてあったので
す。
あれ、市川さん漫画も読んでいたのかなと思ったのですが、漫画で置いてあるのはこの本
とあと2,3冊だけ。
帰って調べたら、この本NHKで昔やっていた「銀河ドラマ」でドラマ化されていたのです。私
が持っている本が第2版。この本には、放送されたときの写真が入っていました。
若いですね。森本レオも、岸部シローも。出演者、関係者のイラストも描いてありました。
この、ドラマの脚本を市川森一がやっていたのです。イラスト一番下の左、ちゃんと「脚本
市川森一」と書いてあります。
後書きを読むと、元NHKディレクターの鈴木基治氏が『脚本も決まった、新進脚本家市川
森一氏で、民放で活躍中だったが、NHKの銀河は3年後の目標という彼を説得した。彼も
この原作に魅かれたのだろう・・・世代は違うが、私たちには、「若者たち」と同じ青春時代
があったから・・・・・。』と書いています。
これで、市川森一さんの本棚にこの本が置かれていた理由が分かりました。
いい絵ですね。その人の性格なり、人生なりが一発で分かるような絵です。今も結構、漫
画は読んでいるのですがこのような絵に巡り会うのは少なくなりました・・・
さて、別件です。ブログのアクセス解析を見ると、橘神社の桜情報、島原の芝桜公園の情
報を求められている方が多いようなので付録です。
橘神社はぼんぼりの準備中ですが、桜はまだまだのようです。写真はいつかご紹介した、
桜開花の基準木。家の近くなので順次写真を載せますのでご参考に。
こちらは島原の芝桜公園。昨日、15日の写真ですが、まだまだ工事中。4月1日の芝桜
祭りまでに大丈夫かな。
しまばら芝桜公園3月30日状況は→こちらをクリック
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