雲仙市成人式
今日は雲仙市の成人式、7か町合併のため、会場の関係で、一番端の南串山町のハマ
ユリックスホールでの開催。参加者四百数十名。段々と少なくなっているようです。
しかし、各地の成人式を見て、もう成人式をやる意味があるのか、疑問を感じます。
「開会式の路」「国歌斉唱」「成人証書授与」「式辞」「来賓祝辞」「二十歳の主張」「写真撮
影」「閉会の辞」。以前は、来賓祝辞は議長、県会議員、国会議員などのお偉方の長時間
の同じ事もがありましたが。今はどこも簡素化してきた見たいです。
いまは、成人式は、同窓会の受付になっています。
余談になりますが、成人式の干支で同窓会の雰囲気が違うとか。うま年、いのしし年はケ
ンカが起こり、うさぎ年、ねずみ年はおとなしいとか。今年は、辰年ですから、多分・・・
昔は、成人式が終わったら、公演、演芸、又酒を飲んだり懇親会をしたり。それを、婦人
会で手伝ったりと地域ぐるみで祝おうという姿勢があったのですが、市になったとたん、儀
式主体のものになってしまったようです。こう、広範囲になっては仕方がないでしょうが。財
政緊縮の折もあり、もう一度、成人式の意義、あり方を考える必要があるようです。
一時生活改善で、和服は避けようという時代もあったのですが、ほとんどが和服。
半分が女の子、振り袖がいくらか知りませんが、50万くらいとしても、50万円×200名で
ざっと一億か?すごいもんだ。
さて、女性が着飾っているなら男性も、茶髪はあたりまえ(私は銀髪に染めていますが~
染めているというより自然銀髪。金がかからなくて良い)ピアスもあり(私も一時ピアスとや
らをしようと思ったのですが、かみさんから即却下。実施したら即離婚、ということであきら
めましたが。まあ、みてろ、どこかでやってやる)。
さて、今日成人式を迎えられた皆さんに茨城のり子という、バイタリティー溢れる詩人が書
いている詞をプレゼントしたいと思います。題は「娘たち」ですが今の時代「娘たち・息子た
ち」でも通用するでしょう。少し長くなりますが。
「娘たち」
イヤリングを見るたびに おもいます
縄文文化のおんなたちとおんなじね
ネックレスをつらねるたびびに おもいます
卑弥呼のころとかわりはしない
指輪はおろか腕輪も足輪もありました
今はブレスレット アンクレットなんて気取ってはいるけれど
頬紅を刷くたびに おもいます
埴輪の女も丹を塗りたくってたわ
ミニを見るたびに おもいます
早乙女のすこやかな野良着スタイル
ロングひるがえるたびに おもいます
丹よし奈良のみやこのファッションを
くりかえしくりかえす よそおい
波のように行ったり 来たりして
波が貝殻を残しゆくように
女たちはかたみを残し 生きた印を置いてゆく
勾玉や真珠 櫛やかんざし 半襟や刺子
家々の箪笥の奧に 博物館のかたすみにひっそりと息づいて
そしてまた あらたな旅立ち
遠いいのちをひきついで さらに華やぐ娘たち
母や祖母の名残の品を
身のどこかに ひとつだけ飾ったりして
さて、今日成人式を迎えた皆さんの子ども、孫が、皆さんの名残の品を身のどこかに飾ら
れんことを。
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早々と成人式だったのですね。
婦人会でお手伝いするのですか?びっくりです。
茨城のり子さんの詩、素敵ですね。
若い人たちに、頑張ってねと声援を送りたいです。
投稿: Lisa | 2012年1月 4日 (水) 20時34分
皆、県外の仕事場に帰るので、田舎では1月1日~4日までに成人式をあげてしまいます。
昔は、結婚式なども、公民館で挙げ、近所の女性総出で賄いもしたものです。いまは、結婚式場ができ、なくなってしまいました。
葬式だけは、自治会の該当班(10軒程度)でお世話します。賄い、寺への手配、場合によっては司会も。
でもこれも、葬儀社ができこの風習もなくなってきました。お世話はめんどくさいけれど、地域のつながりになっていたのですが・・・
茨城のりこさんの詩やさしい詩ですから、是非読んでください。
投稿: sugikan | 2012年1月 5日 (木) 21時15分