大掴(おおづかみ)源氏物語~小泉吉広
さて、好きな本を読む時間ができてきたので、長編をと思い、最初に中国の三大奇書とい
われる「三国志」から、吉川英治、宮城谷昌光、北方謙二と3種類、「水滸伝」「西遊記」と
読み、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」「翔ぶが如く」「坂の上の雲」と読み続けたのですが、日
本古典の代表作も読まなければと思い「源氏物語」に挑戦しようと思い立ったのですが、
原文はとても無理。高校の古典の時間で「いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらい
たまいけるなかに・・・」と最初の部分だけは不思議と覚えているのですが。
訳本も現代語訳は与謝野晶子をはじめ、何十種類と出てはいるのですが、とにかく人間
関係だけでも複雑で。
芸能人の相関関係図より複雑でないの?
(「カラダで感じる源氏物語」より)
いきなり取りかかるより、概略を知って読んだ方がと思い。
■「源氏物語」はエロ本である。どんなにエロテックか、そしていかに現代的であるか、をあ
ますことなく暴きだす。気鋭の古典エッセイストの『源氏物語』論。「病気好き」「ブス好き」
「コンプレックス」だらけの男たち、「ストレス過多」で、「拒食症」でその中で自己を見出して
いく女たち、当時の時代背景、経済事情まで解説し、さらにオナニーにも使えると喝破す
る。(解説 小谷野敦)
と書いてあるではありませんか。解説にしてはなんと過激な、特に最後の部分は。
読んでみて、なるほどと思ったので、さっそく大塚ひかりさん訳の本を買ってきました。
読み始めたのですが、なかなか進みません。進まない訳をつらつら考えるに、要するに、
「光源氏」なんて、私よりもてる男の事が嫌いなのです。女から女を渡り歩く男が気に入ら
ないということが原因で、読み進めないということがわかったのです。
某国のゴルファーのタイ○ー・○ッズがセックス依存症と言われましたが、光源氏の方が
ひどいんではないですか?
ということで、読書は中止しましたが、日本人としては大体の事は知っておいた方が、と思
い手に入れた本が「大掴源氏物語」この「大掴(おおづかみ)」と言うのが良いですね。
中は、漫画ですが、ちゃんと抑えてある所は抑えてあります。
作者は「ブッタとシッタカブッタ3・なんでもないよ」で第45回文藝春秋漫画賞を受賞した
小泉吉宏です。
いずれにしても、大掴みの事はこれで分かりました。まあ、気が変わったらまた挑戦しよう
と思いますが、とにかく、もてる男は嫌いだ!
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