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2012年1月10日 (火)

おとくなサイはいかがですか?・めっけもののサイ~シェル・シルヴァスタイン

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(おとくいなサイはいかがです?裏表紙)(めっけもののサイ 裏表紙)


両方とも、中身は同じです。

「おとくいなサイはいかがです?」は、よしかわ みちおさんの訳、篠崎書林の出版です。

1988年出版。

「めっけもののサイ」は長田弘さん訳、BL出版社です。2011年出版。

これには、「おおきな木」を村上春樹さんが新訳で出しましたが、あとがきで、「出版社(篠

崎書林)が継続して出版を続けることができなくなったという事情もあり」とかいてあり、この

本も同じだと思います。

長田弘さん訳には、本を開けた表題の前と、後に下の2ページが追加されています。

1

2


さて、なぜなんでしょうね。下の「メグ」「カート」はだれでしょう?シルヴァスタインの子ども

はショシャンナとマシューだし。


ところで、表紙を見てください。色が違いますね。片方のサイは白、もう一つは色つき。ま

ったく逆になっています。原画がないので正確には分かりませんが。

題も違いますね、原題は「WHO WANTS CHEAP RHINOCEROS」です。皆さんはどちら

が良いですか。村上春樹さんの新訳、おおきな木(THE GIVING TREE)の後書きには『長

く読み続けられた本なので、混乱を避けるために「おおきな木」という題はそのままつかわ

せていただきました』と書いてあり、なんとなく、題を変えたかったのではないかという感じ

がします。長田弘さんは題を変える方を選んだのでしょう。


内容は、少年がサイを家に持ってきて、そのサイがいろんな面白く役に立つということを描

いていますが、この本は、シヴァスタインが「シェルビーおじさん」のペンネームで出してい

ます。楽しい童話です。


さて、やはり、随分と訳も違っています。適当なページで比べると。

■よしかわ訳「ほんとうにわるいこと してないときは ママにぶたれないよう まもってくれ

る」

■長田訳「きみがお母さんに叱られるのを、ぜったいに、ふせいでくれるよ。きみがしたの

が、ほんとうにわるいことでなければね」

■よしかわ訳「さむいふゆのよる ベットに もぐりこまれるといやになる」

■長田訳「つめたい冬のよるにはね、いっしょにベッドにもぐりこむんだ。」

随分違いますね。

原文がありませんから、あまりいえませんが、意訳と直訳(といっても、長田弘さんは詩人

で両者それの考えがあるのでしょうが)という感じがするのですが、好き嫌いでしょう。

読み比べると面白いですよ。もちろん、原文があればもっとね。





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