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2012年1月12日 (木)

フェルメール・光の大国~福岡伸一

Photo

皆さんは、絵は好きでしょうか?

誰がお好きですか、セザンヌ、ゴッホ、ルノアール、ピカソetc。さて、どんなところが好きで

しょうか。力強さ、優雅さ、色調、アイディアいろいろでしょう。

フェルメールは皆さんご存じだと思います。贋作、盗難で世間を賑わした事もありました

が、それだけ、素晴らしい画家だということでしょう。


Photo_4

(福田伸一著 光の大国 P24から)


一番有名な「真珠の耳飾りの少女」です。


著書は「光のつぶだちに」心に引かれたのです。「しかし、アインシュタインに先立つ300

年近く前、すでに光が粒子である事を確かに認識していた人間がいたのだ。それがヨハネ

ス・フェルメールである。彼は光の粒子性に気づき、光のつぶだちを正確にキャンパスの

上にとらえた。彼がなにをして、可能としたのか。旅はここからはじます。」そして彼の旅の

基本は「フェルメールの作品は、それを所蔵する美術館にあえてわざわざ出かけて行って

こそ見たい。なぜなら、作品は、そこに長い時間置かれることによって、その場所の持つ風

土の光や匂いを宿すような気がするからだ。云々」

作者は、そのため、フランクフルト、アムステルダム、ライデン、ハーグ、ワシントン、ニュー

ヨーク、パリ、プール・ラ・レーヌetc、とにかくフェルメールが収蔵されているところを訪ね

歩きます。


また、カーキュレーターとの話。絵の中に隠された謎、疑問、エックス線での解析が書か

れています。そして、フェルメールをめぐる人々のエピソード。スピノザ、エッシャー、野口英

生、ガロア、アインシュタインなど。特に、公務員として、アマチュアとして何台もの顕微鏡を

作り、生物学史上、顕微鏡の父、微生物の発見者として有名なレーウェンフック。彼につい

ては、最終章「ある仮説」にフェルメールとの関係について結論?仮設?にたどり着きま

す。そして、「光のつぶだち」に近づいていくのです。

最後に著者は、「フェルメールを巡る旅はここで終わる。そして終わることから始まることが

またあるはずだ。なぜなら、フェルメールは永遠に発見され続ける謎としてこの世に残され

たものだから。」と結んでいます。


フェルメールが好きな方は、お読みください。彼の絵の写真もほとんど載っています。

しかし、フェルメールの良さは実物を見てくることでしょう。どうです、あなたも、フェルメール

を巡る世界一周を計画されては。

わたし?かみさんが絵を描いていますので、それで(不)満足しておきましょう。


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コメント

こんばんは
フェルメールを巡る謎を追いかける旅
興味深く読みました
ラジオの深夜便で福岡伸一さんのお話を聴いて
どんなイラストか見たくなったのです
フェルメールの絵は1枚だけですが見たことあります
行列がすごかったのですが小さな作品でした

うらやましいですね。
こちらも、いろいろ展覧会には行ってみたのですが、実物と写真とは違いますね。
小さな絵でも、ものすごい存在感がある絵がありますが、フェルメール見たかったですね。

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