男女のしかた~最後はめでたく(十八禁)
今年最後はおめでたく「男女のしかた」もちろん「しかた」とは「しかた」のことで、あの事で
す。
名所に行っても、陰陽石なんて、あれとあれが置いてありますね。だいたい、あの事は本
来はおめでたく、神聖な事なのです。
さて、ブログで良俗に反することは、削除される事があるそうですが、この本の著者「夏目
房之助」はあの文豪「夏目漱石」の由緒ある孫に当たる方で、そうそうこのブログ削除する
するわけにはできないでしょう。ただし「夏目房之助」さんは漫画家です。この本も漫画で
す。房之助さん読んだのが中学校の時だそうです。さすが、文豪の孫。
さて、この本の元本は「閨の御慎みの事」「男女仕附方」「女閨訓抄」の3冊。この本につい
て、本文とともに漫画で説明してあるものです。
「閨の御慎みの事」は大名のお姫様が、輿入れするとき、なにの時の教科書として与えら
れたひとつでであるといわれています。私も、某大名お姫様の性教育の時に使う屏風絵を
見せていただいたことがあります。立派なものでありました。絵はもちろん、お二人のあれ
もであります。
当時は、多分十数歳でお輿入れだったのでしょうが、あれを、その年で見せられたら多分
にショックを受けられたのではないでしょうか。いまでは、何の事ないのですが。ネットでい
くらでも・・・
「閨の慎みの事」はお姫様の教科書のため例えば「殿御の御寵愛勝れて昼の房に入りた
もうことあれば、むげに拒み給うは情に背き給うなり。されど夜の房時にもいや増して一層
深く慎み給い、如何によろこぶとも、うちかけをも脱ぎ給うべからず。殿佳境に入り給え
ば、静かに起きて厠に至り陰処の始末して、其の帰る時に、腰元にも仰せられず、自ら御
手ぬぐいを水に湿して持ち帰り跪いて顔を背け殿に差し上げ給うべし。云々」
良いですね。さすがお姫様、風情がありますね。今の女子と違って。
「男女仕附方」は江戸時代の戯作と言われています。前書とは違ってずいぶん違っていま
す。
「女もまたたださせたいが一ぱいにて、そのうちにさすがにはずかしさがまじるゆえ、男に
あいて寝るや否や、陰門ぐちゃぐちゃとうるおい出し、ややすれば上気して、頬は上気して
、顔はホカホカとあつくなり、或いはむねはどきどきとして睦言手管の段にはいたらず、や
がて男のかたより割り込めば、足をからみ手をからむの術も知らねば、石地蔵のころがし
たように股をひろげ自由になる、是もまたかわゆらし。(略)」というようなことが延々と書い
てあります。
最後の「女閨訓」は江木欣欣女史の子女の結婚教書といわれるもので、明治時代のもの
です。
「夫れ男女交合して一体となるの原理は、凹なる処を凸なる物をもておぎなうにあり。(略)
然れども只単に男根を女陰に刺し込むのみにては、素より楽しみに至るものに非ず。
必ず動揺摩擦して熱を生じ、その熱男女の心肝を貫き、茲に大いに精を洩らし、気を逝り
て初めて快楽の極致に至るものなり、夫れ専ら此事を楽しまん事に一心を傾け、些かも
他念あるべからず(略)」
書けばきりがないので止めますが、もっとすごい表現がありますが、あれは大体古来おお
らかであったのではないでしょうか。
ネットであからさまにやっていますが、どうも、おおらかさとは感じが違うと思うものです。
セックスレス、少子化時代。たまには、こんな本も読んで、なにについて考えてみません
か。一応「十八禁」にしてみましたが、今の若い人には完全には読めないでしょうね。
もうすぐ姫初め、頑張れる方は頑張ってください。
わたしも、今年は頑張りますよ。相手が変われば…
(文引用:男女のしかた~夏目房之助著)
« 島原市湧水(島原市)~今年のことは水に流して(その2) | トップページ | 絵馬奉納(ココログを代表して)~温泉神社・橘神社正月風景(雲仙市千々石町) »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 島原半島に関する三冊の本(2024.05.05)
- 気まぐれ資料館~次は「草双紙」の世界(2023.01.15)
- ザッとした読書感想文なのですが(^_^)(10月~11月中旬読了)(2022.11.13)
- 落語「紀州」の原典は松浦静山「甲子夜話」?(2023.09.19)
- 「積ん読」の効用(2022.08.19)
「家庭の平和」カテゴリの記事
- 「妻が口をきいてくれません」~野原弘子著(2022.04.21)
- 男と女の間には・・・&新馬鈴薯料理など(2021.11.18)
- 「トイレ」を汚さないで(2021.03.02)
- 「夫婦喧嘩は買ったらダメ。勝ったらダメ。」★野々村友紀子著(2019.11.23)
- 「亭主が夫婦喧嘩に勝つ訳がない」~全国亭主関白協会 天野周一会長(2016.11.30)
「人生」カテゴリの記事
- 一人ぼっちの誕生日~いつもの事ですが(2024.01.27)
- 男と女の間には・・・&新馬鈴薯料理など(2021.11.18)
- 「たい焼き」のアンコから、ブレない心を考えた。(2021.01.04)
- ★「欲が出ました」ヨシタケシンスケ著 ★「弱った心がラクになる・後ろ向き名言」鉄人社編集部(2020.09.13)
- 「まあまあふうふう。」★八千草薫著 & 久しぶりに「人間臨終図巻」★山田風太郎著(2020.02.20)
« 島原市湧水(島原市)~今年のことは水に流して(その2) | トップページ | 絵馬奉納(ココログを代表して)~温泉神社・橘神社正月風景(雲仙市千々石町) »
コメント