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2011年12月 8日 (木)

橘中佐二つの銅像~雲仙市千々石町その2

さて、昭和19年終戦直後、金属供出で一つの銅像は消えてしまいましたが、戦後、陸上

自衛隊板妻駐屯地が、昭和37年富士演習場坂妻廠舎跡に創設されたおり、基幹部隊の

陸上自衛隊第34普通科連隊が、県民の要望で、静岡歩兵三十四聯隊の連隊番号を受

け継いだため、日清戦争から大東亜戦争にいたる、橘中佐をはじめとする、遺品、資料

等が関係者のよって委託されることになったのです。

このため昭和39年駐屯地内に資料館が建設され、駐屯地設立の2周年記念の時、郷土

記念館横に、元三十四聯隊出身、静岡県伊豆町の彫刻家堤達夫氏による橘中佐の胸像

が作成されたのです。

2

さて、この資料館が老朽化したため、駐屯地二十周年の時、新しい資料館が出来たので

した。この時、この胸像がコンクリート製であり、永久保存出来ないということで、銅像再建

運動がおこり、胸像を作られた堤達夫氏によって銅像が作成され、胸像は資料館に移設

されたそうです。

03130068_s1

銅像は、台座3メートル像の高さ2,1メートルという堂々たるものだそうです。

この事から、橘中佐が単に軍人ではなく、人格者として人に慕われていたことが分かると

思います。

さて、銅像は左手で軍刀を握り、右手が胸元の双眼鏡を支え、富士山に向かってそうで

す。

Photo_3

なお、除幕式は中佐の曾孫橘一樹(11歳)と、中佐の最後を看取った内田軍曹の曾孫内

田久美子さん(11歳)の手で行われたそうです。

1977_0831_ss1

また、このときは、千々石からも故床井町長他奉賛会6名も参加され、故床井町長が挨

拶を述べられたそうです。

橘神社の銅像とは、双眼鏡を握っていたり、握ってなかったり、若干の違いはあるようで

すが、基本的には同じような感じを受けます。(下が橘神社の銅像です)

P1050472

さて、長崎県で生まれた橘中佐が、静岡県においても未だに尊敬を集めていることは、生

誕地、南高来郡(現雲仙市)千々石町の人間にとっては非常にありがたいことでありま

す。


なお、板妻34連隊においては、「たちばな祭」を開催していたようです。「第30回たちばな

祭」りまでは記録があるのですが・・・

部隊に、連絡しないで、訪問した方があったのですが、中には入れてもらえないようでし

た。なお、「たちばな祭」は現在行われていないという話だったそうです。


と、ここまで書いて調べると、「六幼関係」(多分、東京、名古屋、広島、熊本、大阪、仙台

にあった幼年学校出身者の集まりみたいでした)というブログを調べると、昭和23年9月

15日の部分に「●名古屋 名幼会は解散したので特に全体を把握していないので全般の

報告事項はないが、毎年8月末開催の陸自板妻の普通科34連隊は名幼第2代目校長と

縁の番号であり、首山堡での戦死日に因んで「橘祭」を斎行している。今年は8月27日に

実施、有志5名が参列した」という記事があり、形を変えておこなっているのではないでしょ

うか?

この、記事を書くについては、静岡県で発信している下記のブログを参考にさせて頂きま

した。

「橘駐屯地」 特に「橘祭」 の所はご覧ください。

また、「やまひこブログ」というのに、昭和33年頃の静岡新聞に、実際に橘中佐のもとに

いた部下の方の対談が載せてあり、それがコピーされております。中佐の面白いエピソー

ドも載っておりますのでお読みください。


まだまだ続きますよ、次はいよいよ千々石の銅像についてですが、これにもいろいろあり

まして・・・・お楽しみに             (続く)






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