この一曲~高石ともや/野の花のうたが聞こえますか
高石ともやの歌を初めて聴いたのは、浪人時代、聴いた曲は「受験生ブルース」。
何とも、びっくりすると共に、身につまされる曲でした。
それから次の年上京、フォークソング一色とでも言う時代でした。私はどちらかというと、前
書いたようにジャズ派だったのですが、高石ともやをはじめ、岡林信康、RCサクセッショ
ン、かぐや姫、イルカ、高田わたる・・・いろいろいました。
さて、就職して、それどころではなく、一時フォークソングのことを忘れていましたが、ふと会
ったのが、この107ソングブックシリーズのレコード。全10枚です。8枚しか手に入りません
でしたが。
このとき、高石ともや福井県名田庄村(現おおい町)の廃校になった校舎に一家で住んで、
名田庄村(なたしょむら)をもじってナターシャーセブンを結成。その時のレコードです。
テレビでもその模様の放映がありました。見てて面白かった。
一時、このレコードばかり聴いていましたが、長崎へ帰郷。またしばらく忘れていましたが、
出会ったのが最初の写真のCD付の本、というより、CDに本がついたやつみたいな本。
1993年発刊です。
目次をあげると
■青春の終わり・時代(60年代)の終わり
■若狭・名田庄村・村ぐらし 30代前期
■宵々山、ホノルル・マラソン、ナターシャセブン 30代後期
■引っ越し、厄年、トライアスロン 40代前期
■友あり、遠方へ訪ねる 40代後期
■なお旅の途中 50年代
こうしてみれば、高石ともやの生きてきた道が分かると思います。
高石ともやはマラソン、トライアスロン、1011キロマラソンなどのランナーですが、この本
のはしがきに「走り来て23年ー走り続ける面白さ / 唄いきて28年ー唄いつづける面白
さ」と書いてあります。
現在の彼のホームページを見ると「走り来て40年ー走り続ける面白さ / 唄い続けて45年
ー唄い続ける面白さ」と書いてありました。この本を出して、もう、そんなにたつんですね。
でも、高石ともや70歳まだ走っていますよ。本年ホノルルマラソン連続35回出場(最多連続
出場記録)、4時間49分05秒。
さて、「さあ陽気にゆこう」、良い曲ばかりですが、特に「野の花のうたが聞こえますか」。
この歌を聴いたとき、どうしてか分かりませんが、目がしらが熱くなったものです。自分たち
もどれだけの道を歩いて来たのか、どこへ歩いて行くのか・・・
曲のきっかけは、京都生協25週年だそうです。
「野の花のうたが聞こえますか」
小さな花が咲いています
いつもの朝
いつもの道
ただそれだけの
今日のできごと
※生きてゆくことは
こんなに自然なこと
野の花のうたが聞こえますか
楽しいときはいっしょに笑って
苦しいときは
助けあったね
ただそれだけの
家族の歴史
※繰り返し
二五年早いものですね
流れた月日
あなたの笑顔
ただそれだけの
ぼくらの記念日
※(くりかえし)
若い方には、分かり難い曲だと思いますが、年と共に段々分かって来るでしょう。
幸せは、はやり足もとに、何気ないところにあるのでしょう。
高石ともや80歳、90歳になっても唄い続け、走り続けて欲しい物です。あの時代を一緒
に生きてきた僕らとしては。お互い倒れるまで頑張りましょう。
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