14歳からの精神医学~心の病気って何だろう/宮田雄吾
最近、心の病気が大きな問題になっています。昔は精神病院というと周りの人にへんな目
で見られましたが、特に心療内科ができたおかげで、病院にかかるのが昔ほど負担には
ならなくなったようです。
笑い話のようなことですが、私自身も、3年ほど前から隣の犬の鳴き声で(ひどい時は2~
3時間ほど間歇的に鳴く)、ひどい時は手が震え、動悸がひどくなることがあり、心療内科
や精神科に通っている有様ですが、患者さんが意外と多いのに驚きました。
お医者さんと話をしていると、先生も犬の鳴き声で神経症になった経験があったとか、お互
い笑ってしまいました。また、以外にもこの手の患者さんが多いとか。
さて、私も心理学を学んだだけに、この手の本を見るとなんとなく手に取りたくなります。
本のプロローグにこう書いてあります。少し長くなりますが、
『日本において、何らかの心の病気にかかった経験がある人は17,2%。実に5.8人に1
人にも及ぶ。このように、心の病気は誰でもかかる、ありふれた病気なんだ。
それに心の病気の半分は、体の一部分である「脳」の働きが、一時、悪くなったために起こ
ると言われている。胃が悪くなったりするのと同じように、脳だって働きが悪くなることはあ
る。体の病気が性格と関係なく発生するように、心の病気も”心の強さ”や”性格”とはなん
の関係もない。』
この本は、心の病にかかった実例をアレンジして書いた部分。症状と原因の部分。そして、
ここが一番大事なのでしょうが、友達が、親が、心の病にかかったときどう対応したら良い
のかについて分かりやすく書いてあります。どうかすると、私たちが間違った対応法を
取っているかも分かると思います。
ちなみに、書いてある病、内容は<摂食障害><社交不安障害><脅迫性障害><うつ
病><双極性障害><統合失調症><不登校><暴力行為><リストカット><多量
服用><ストレスにつよくなるために><おもいつめない><トラウマに支配されないた
めに><心の病気を早期発見するために><エピローグ~君の生きる意味を見つけよう
>です。
書名は難しいようですが、14歳の時期の子どもたちに向けて書かれた本で分かり易く書
いてあります。14歳の時期の方でなく、保護者の方も一読して頂ければ、心に病のある子
どもたちのことだけでなく、思春期の子どもの心のあり方がよく分かると思います。
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