橘公園の桜は今~雲仙市千々石町
あれだけ、桜の花が咲き誇っていたのですが、今はすっかり枯れ木、になってしまいました。
誰も来ていなくて、静かなものです。しかし、これはこれで趣のある風景です。
枯れ木は俳句の題材にもなっています。
■斧入れて香におどろくや冬木立 蕪村
■逢ふ人のかくれ待ちゐし冬木かな 原石鼎
■裸木の誰もが触れたがるところ 藤本美和子
■父母の亡き裏口開いて冬木山 飯田龍太
■全山の枯れ木となりし静かかな としを
■今日の日の空を支へて枯れ木かな 立子
■妻四十枯れ木枯原美しく 秀雄
■低くとも空を目指して冬木立 sugikan
青空の下でみると、何かすっきりして、私の好きな風景の一つです。
数年前読んだ、なだいなだの本にこんな事が書いてあったような記憶があります。
なだいなだが桜の名所の寺に、咲き具合を電話で尋ねたところ、和尚さんから「桜はあな
たのために咲いているのではありません。花良し、葉桜良し、枯れ木もまた良し。いつでも
お越しください」といわれたそうです。
ただ、枯れ木と言っても冬芽は小さいけれど、しっかりと出てきています。
生ている力を感じます。
女の方で、化粧落として素顔になると、ちょっと引ける人がいますよね。
桜は、今が素顔でしょう。でも、すっきりして好きですね。
花よし、葉桜良し、枯れ木良し。まったくその通りだと思います。
関係ありませんが私、熟女の方が好きですが・・・
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