四千万歩の男~井上ひさし
稲もすっかり稔り、9月末~10月上旬頃稲が刈られるでしょう。新米が待ち遠しいです
ね。私はちゃんと棚田の米を予約していますよ。待ち遠しいですね。
近くの田んぼを歩いていたら、毎年名物の案山子。
いろいろありますよ。
さて、今日は本の紹介です。1990年に出た本ですから、もう21年前の本ですか。井上ひ
さしの「四千万歩の男」です。もちろん、伊能忠敬を書いた本です。井上ひさしは高校の時
にかなり読んだ事があります。この本知ってはいたのですが、厚い本だしどうしようかと思
っているうちに月日がたっていました。
まだ、全部は読んでいないのですが、伊能忠敬については知らない人はいないでしょう。
しかし、その測量法について知っている人は少ないと思います。わたしも、水戸黄門なみ
に弟子を2~3名をつれて温泉にでもつかりながら計っていったと思っていたのですが、
本を読むとかなり過酷な測量だったことが分かります。
一日歩く距離が、本によると「閏年四月二一日十一里半~歩数にして四万九千二百歩」
「四月二十二日十里二十九丁四十一間~歩数にして四万六千七百七十四歩」このような
調子でで歩いています。もちろん道が曲がるたびに角度を測ります。どんなに手間がかか
ることか。
距離は歩測で、二歩で一間(約1.8m)です。歩測で計ったのですよ!
歩く歩数が一日四万歩以上です。夜はそれをまとめて、天体観測。
私は毎日一万歩歩きますが、四万歩はとても無理ですね。一日くらいだったらできますけ
ど。毎日はとても、とても。忠敬そのとき五十六歳です。
とにかく驚くのは二歩一間ですね。
これが、狂うと全体が狂ってしまい、正確な地図は書けません。私は身長が160cm(わ
たしゃも少し背が欲しい)で、一歩が60~70cmで歩きますが、二歩一間90cmで歩くと
かなりきついですね。よっぽど足が長いならですが。
よほど、訓練をしたのでしょうが、一日中歩いて狂い無く二歩一間。しかも四万歩以上毎
日歩くのはひどかったでしょう。
まだ、第一巻の途中ですが、これからが楽しみです。
なお、長崎関係の旧街道を調べたのネットがあったので下にリンクします。皆さんの住ん
でいるところの旧道を調べるのも面白いですよ。
又、島原半島の街道については下記の本に詳しく書いてありました。
車道ばかりが立派になって、旧道は段々分かりにくくなっています。家の近くの旧道くらい
歩いてみませんか?
なお、伊能忠敬は千々石の庄屋宮崎家に泊まったそうです。
真ん中の空色の標柱に庄屋跡(宮崎家)とそれだけしか書いてありませんでした。当時と
はここらあたりは全然違っているのでしょう。何か淋しいですね。子孫の方もよく分かりま
せんでした。
長崎県の主な街道(リンクしていますからクリックしてみてください)
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