弓道士魂~平田弘史著
今日はかみさんが出張とかで、ストレスのない世界はいいですね。
かみさんがいないとき必ずやることがあります。風呂に入って、足をごしごしこするのです。
風呂の外ではありません。風呂のお湯のなかでやるのです。指の股のあいだ、足の裏、垢
がボリボリ出て、お湯の表面に垢がゾロソロと浮き上がります。まあ、自分のだからなんと
言うことはないでしょう。一回やってみてください。やみつきになりますよ。かみさんがいる
ときは叱られるからやれませんがね。
さて、今日はお気に入りの漫画です。三十三間堂通し弓しを描いた漫画です。
毎年正月に三十三間堂で晴れ着を着たお嬢さん方が、通し矢(大的大会)をやっているの
がTVニュースに良く出ていますが、あれとはまったく別のものと思って良いでしょう。
正月のは60メートルですが、本に出てくるのは本当に三十三間(120m)を通すのです。そ
れも、縁側に座って24時間ですよ。
120m飛ばすだけだったら、そう難しくもないでしょう。わたしも、和弓も洋弓もやっていた
のですが、洋弓は最高90mの距離を打ちますから120m位は飛ぶでしょう。和弓も同じだ
とおもいますが・・・・
ただ、三十三間飛ばそうと思えばかなり弓を上に向けなければなりません。ところが上に
は庇があってそこに当たってします。低く構えると床に落ちてしまします。よほど、強い弓、
二十四時間弓を引く体力、精神力が無いとできるものではありません。
最初は、松平忠吉家の浅岡平兵衛重正という人が、夕方までかかって通した矢が51本だ
ったと言います。
それを聞いた諸国の大名が負けるなと言うことで、藩の威信をかけて挑戦させ、記録を破
れなかった武士で切腹もあったそうです。
費用もかかり、切腹して優秀な人材を失うことで、諸藩は手を引きますが、最後は尾張藩
と紀州藩の戦いになり、最終的に紀州藩の和佐大八郎が引いた総矢数が13,053本、
通し矢が8,133本だったそうです。その間の物語が書いてあります。
引いた矢が13,053本と言うことは約6.6秒に1本でこれを24時間ですから、恐るべき事
柄です。
もう、何回読み返したことか。とにかく機会があったら、一度お読みください。
もっと、書きたいこともあったのですが、女子サッカー日本対韓国戦がが始まりますの
で、ここいらで・・・
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