火の玉を見た
通夜から帰ってきたところです。
まだ、50歳前の先生で、はりきり屋。まだまだこれからだったのですが・・・・・
不謹慎ながら、小さい時を思い出しました。
長崎は浦上のアパートに引っ越したのは、小学校に入る直前でした。
浦上地区はカソリックの信者の方が多く、同クラスの半分以上がカソリック信者の子どもと
いう地区でした。
小さな川を隔てて、カソリック関係の墓地がありました。まだ土葬が良い時代。大人の身長
より深い穴を掘り、埋めていました。それを見ていて、中で息を吹き返したらどうするのか
不安になり、夜なかなか眠れないときがありました。
ある晩、親父の煙草を買って帰りがけ、何となく墓地の方を見ると、ぼーっとした灯りが見
えるのです。
最初は懐中電灯かと思ったのですが、光り方が違い、提灯かなと思いました。でも、誰がこ
んな時間に墓地にと思ったのですが、しばらくふらふらして、ふっと消えてしまったのです。
その瞬間、背中が凍りつくと言うか、ゾッとして家に走り帰ってそのまま布団にいりました。
それから3日間熱をだして寝込んでしまいました。
見たものは、間違いなく「火の玉」でした。
科学的に検証され人工的に作れるそうですが、
本物とは全く違うと思います。自然のダイアモンドと、人工ダイアモンドの違いくらいあるで
しょう。
あれは言うなれば、「火の玉」ではなく、「人魂」だと思います。
しかし、あれから数十年火の玉を見てもあのときほどびっくりはしないでしょう。何しろ毎
日、怪物と一緒に暮らしているからです。「かみさん」と言う。
「神さん」にも優しい「神さん」と怖い「神さん」がいますが、うちのは間違いなく怖い方の「神
さん」です。にらまれるたびに背筋が凍り付きます。もっとも、そのため涼しい夏を過ごして
います。ありがたい「かみさん(神さん)」です。
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