モルトウィスキーへの想い
「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり」昔は酔狂をして、酒を飲ん
だものですが、この白秋の「静かに飲むべかりけり」の心境になった時、悲劇が訪れたの
です。
ドクターストップです。心臓病を発病したのです。
かわいそうなのは、残されたこの子(モルトウィスキー)たち。
全部で、シングルモルトウィスキーを100本弱飲んだのですが、これだけ残されてしまいま
した。長崎ではなかなか手に入らないので、福岡までリュクサックを担いで買い出しに行っ
たのですが・・・
一時日本酒を飲んでいたのですが、良さが分からず、出会ったのがシングルモルトウィス
キーでした。そしてこの一冊。
左が初版、右が改訂版です。モルトウィスキーのバイブルというべき本です。
この本に、モルトウィスキーの一本一本の説明、エピソードが書いてあります。
たとえば「アイル・オブ・ジュラ」、このウィスキーは人口わずか200名の島で作られていま
すが、「ジュラはまた、ジョージ・オーウェルが小説『1984』を書いた島としても知られてい
ます。」と書いてあります。結核のため、一時本土へ戻り再びジュラ戻り、書き終えたそうで
す。1950年46歳で死去。村上春樹さんの「1Q84」の本と関係があります。
このようなことを読みながら、ひょっとしたらジョージ・オーウェルもこのウィスキーを飲んだ
のかなと思いながら飲む秋の夜ほんとうにしみじみしたものでした。
ウィスキー一本一本の話を読みながら、静かに飲むのは最高の楽しみでした。
もっとも、かみさんの兄弟、連れ合い10名集まってビールが2本ですむという下戸ばかり
ですから、私が飲んでいるのを見ると、段々目が吊り上がって行くのが分かるので、大体
11時頃、かみさんが寝てからぼちぼち飲み始めるのですが、毎日1時か2時頃まで飲ん
でました。
翌日、職場へ行くと「酒臭い」と言われ、いつも飲酒勤務です。
いまはこの子たちを見ながら思い出に耽るばかりです。
私の好きな「バルベニー」と言う銘柄のウィスキーですが、21年ものもあります。
ポートワインの樽に入れて、熟成させたり、オークの樽に入れた後、シュリーの樽に入れ成
熟させたダブルウッドとかいろいろあるので違いを楽しめます。旨いですよ。
左は「レモンハート」ラム酒。蘊蓄漫画で有名な古谷三敏の漫画「レモンハート」の題名に
なった酒です。アルコール度75パーセントです。
左はポーランド製ウオッカ。名前は読みきれません。アルコール度96%です。裏のレッテ
ルに「蒸留を繰り返すこと70数回純度を極めたポーランド産ウオッカの勇です。」と書いて
ありますが、その下に大きな字で「アルコール度数が高いため、火気に注意してくださ
い。」とアンダーラインいりで書いてあります。もちろん両方とも飲みましたが、強い、強い。
もうすぐ秋、飲みたいな、飲みたいな、飲みたいな(´Д⊂グスン
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コメント
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こんばんわ
初めておじゃましました。
・・・・というかモルトの匂いがしたのでつい。
ともかく、早くご病気を治療されて、飲みましょうよ。
この子達もまってますよ。
実は僕も飲むために働いているようなもので・・・
では、一日も早いモルト達との再会をお祈りしております。
2年前にアイラモルトと出逢って、人生が変わりました。
投稿: 善良なる管理人 | 2011年8月30日 (火) 21時20分
コメントありがとうございました。
アイラモルト良いですね。カリラ、タリスカー飲んだときはびっくりしたものです。
慣れると、潮騒の香りがして。目を閉じてじっくり飲むとアイラ島の風景が見えるようでした。
投稿: sugikan | 2011年8月30日 (火) 21時30分